絹莢

エンドウマメには、莢を食べず、未熟の種子を食用とする「グリンピース」と、未熟の莢を食用とするサヤエンドウ(莢豌豆・絹莢)があります。
絹莢などは、肉じゃがやお吸い物など、彩りとして用いられることが多い絹さやですが、
実は緑黄色野菜と豆の栄養を兼ね備えています。

スナップエンドウは、アメリカから輸入された、莢が肉厚で実も大きい品種。
さとうさやは、さやえんどうの実を大きくした改良品。
どちらも甘いです。
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甘藍

胃酸の分泌抑制と粘膜の修復に効果があるといわれているビタミンUは、キャベツの搾り汁から発見されました。
そのため、キャベジンとも呼ばれます。
芯の周りはビタミンCが豊富です。
ビタミンC、ビタミンUは水溶性で熱に弱いので、胃腸を元気にするには生食がお勧め。芯の周りはスライスして浅漬けなどにすると食べやすいです。

扁平で葉がしっかり巻いていて重いのが、夏にたねをまいて冬に収穫される冬キャベツ。煮込むと甘みがでます。
秋に種をまいて春に収穫される春キャベツは、やわらかくて生食向き。
夏から秋には、冷涼地で高原キャベツが収穫されます。
フランスのサボア地方発祥のサボイキャベツは、葉がちりめん状にちぢれていて絵になる美しさです。

旬:1~3月(冬キャベツ)、3~5月(春キャベツ)、7~8月(高原キャベツ)
産地:愛知(冬キャベツ)、千葉、神奈川、茨城(春キャベツ)、群馬、長野(夏キャベツ)

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白い部分ビタミンCと、血液さらさら効果で知られる硫化アリル、
緑の部分にはカロテンやカルシウムが豊富。

白い部分は、栽培時に土寄せして軟白させることで作られます。
寝かせて軟白させることで曲がって生長させる、仙台曲がりねぎといった伝統野菜もあります。
関東では、白い部分のある根深ねぎ、
関西では、先端まで緑の葉ねぎが好まれるようです。

薬効成分のある野菜として珍重され、中国では紀元前から、日本でも奈良時代から栽培されています。

コンパニオンプランツとしても用いられていて、バラやバラ科の果樹からゾウリムシ、モグラを遠ざけます。アブラムシにも効果があります。

ヨーロッパにはポロねぎと呼ばれる白くて太いねぎ、リーキがあります。
寿司ネタでおいしい芽ネギは、密植させたネギを若いうちに刈り取ったものです。

2分ぐらい加熱すると甘みがでます。

旬:11月~2月
産地:埼玉、千葉、群馬、茨城

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蕃茄

トマトが赤くなると医者が青くなるといわれるほど栄養豊富。
トマトの赤い色はリコピン。抗酸化作用が強く、紫外線を浴びることによって肌の表面に発生する活性酸素をとりのぞきメラニンの生成を促す物質の発生を抑制します。ビタミンCも多いので、美白効果も期待できます。一日L玉2個、トマトジュースなら1杯とると効果的だとか。
トマトにはうまみ成分グルタミン酸も豊富(特に種の周りのゼリー部分)。枝で完熟したトマトのほうがよりうまみ成分もビタミンCが豊富。

旬:6月~9月
産地:北海道、茨城、福島 (冬春は熊本、愛知、栃木、千葉)

トマトの花は7月26日の誕生花です。
トマトはもともとは鑑賞用で、日本には18世紀ごろに入ってきたようです。
食用になったのは19世紀。黄色いかわいい花です。

花言葉・・・完成美、感謝
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じゃが芋

じゃがいものビタミンCはでんぷんに包まれているので加熱しても壊れにくい!
品種はたくさんあり、男爵に代表される、ほくほくしたの粉質と、メークインに代表されるねっとりした粘質があります。
粘質のほうが煮崩れないので煮物向きといわれます。
じゃがいもの芽や、日光に当たって緑になった部分にはソラニンという毒素が含まれているので注意。取り除きましょう。

旬:5~7月
産地:北海道、長崎

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石 柏

抗酸化作用が高く、老化防止、ガン抑制、美容効果あり。
アスパラギン酸は疲労回復、スタミナ増強に効果ありです。
かわいい穂先にはルチンを多く含み、毛細血管を丈夫にし、血圧を下げる働きがあります。
枝や葉がでる前の若い茎を食用にする。グリーンアスパラガスに土寄せして陽を当てずに栽培するとホワイトアスパラガスになる。

旬:5~6月
産地:長野、北海道、佐賀

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温州蜜柑

一般的にミカンと呼ばれているのは温州ミカン。
英語名はSatsuma orange。鹿児島が原産の日本を代表する柑橘です。

みかんの色の成分は、カロテンより抗酸化作用・抗がん作用が高いとされ、肝機能にも良い効果が期待されているβ-クリプトキサンチン。
みかんを食べすぎると手が黄色くなるのはβ-クリプトキサンチンが血中に蓄積されるためだといわれています。
体脂肪を分解し脂肪燃焼効果を高めるシネフリンも多く含みます。

白いすじや薄皮には毛細血管を強くし、動脈硬化防止の効果があるとされるヘスペリジン(ビタミンP)、食物繊維のペクチンがが多く含まれます。

温州みかんは収穫量の多い年(表年)と少ない年(裏年)が交互に現れます。奇数年が生産量が多い年です。

冬といえば炬燵にみかんが定番で、ずっと国内でもっとも消費量の多い果物したが、柑橘類の種類が増えたこと、などにより近年の総務省の家計調査では一世帯あたりの購入量においてバナナに抜かれて二位に転落しています。

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大根

熱に弱い消化酵素、ジアスターゼ(デンプンを分解)、カタラーゼ、オキシターゼなどを含むので、肉、魚を大根おろしでいただくのはとても理にかなっています。加熱すると消化酵素の効果はなくなりますが、グルコースができて甘みが強くなります。
葉にも栄養が豊富なので捨てずに食べたいです。

日本では現在は、辛みが少なく甘みがあり、作りやすく収獲しやすい青首ダイコンが主流ですが、他にも地方色豊かで品種は多く、四季を通じて栽培されています。白以外に、赤、黒(ヨーロッパ原産)の大根もあります。

旬:1年中出回っているが、冬から春先にかけて出回るものが甘くてみずみずしい。
産地:秋~冬は宮崎、千葉、神奈川 夏は北海道

・白首大根は首の部分が甘くておろしに、真中を煮物に、根の方は辛みと苦みがあるので炒め物に。
青首はその逆で下の方がおろし向き。

・おろしたらビタミンCがどんどん減少するが、酢を加えるとビタミンCが壊れにくくなり辛みも和らぐ。

・冷凍したものだと短時間で火が通る。だしにつけたまま凍らせておけば、短時間で味がしみたふろふきダイコンができる。

春の七草の一つ、蘿蔔(すずしろ)は大根の昔の呼び名。「すずしろ」は「清白」とも書きます。白か、うすピンク色の花を咲かせます。
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