香豌豆唐草

スイートピーの、マメ科特有のひらめく蝶のような花の感じを柄にしました。

ーその名の通り、マメ科の植物です。

スイートピーは、イタリアのシチリア島が原産のマメ科の植物です。香りが良いということを意味する英語「sweet(スイート)」と、マメ科の植物を表す「pee(ピー)」を組み合わせて名づけられています。
日本名では「麝香豌豆(じゃこうえんどう)」「香豌豆(かおりえんどう)」「麝香連理草(じゃこうれんりそう)」という名を持ちます。
開花するのは一般的には、4〜5月頃で、華やかな中にも上品さを感じさせる見た目をしていて、甘い香りも特徴です。
花は大きさが異なる4枚の花弁で構成され、後ろ側に付いている旗弁が最も大きく、その手前に翼弁が2枚、一番手前に竜骨弁という最も小さい花びらで構成されています。
花が咲いた後には、さやえんどう豆のような形状の実をつけます。残念ながら、この豆には毒性があり、食べられません。

ー赤いスイートピーは心の岸辺にしか咲かない?

スイートピーは、現在は、赤、黄色、白、紫、ピンクなどの色がありますが、歌手・松田聖子さんの曲「赤いスイートピー」が大ヒットしたため、「スイートピー」といえば、赤色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は、この曲がリリースされた当時、スイートピーの主流は白やクリーム色、ピンクなどが主流で、赤いスイートピーは存在していませんでした。
その後、この曲の影響で赤いスイートピーを作りたいという声が高まり、特に三重県の農家さんが約18年もの間試行錯誤を続け、2002年にようやく赤いスイートピーが誕生しました。

ー春の門出にぴったり
「スイートピー」の花言葉は、「門出」「優しい思い出」「永遠の喜び」。
別れや旅たちに花を添えるのにぴったりですね。

ー「スイートピーの日」はなぜ1月21日なのか
ちなみに、1月21日は「スイートピーの日」というのを知っていますか? 「スイートピー」の花びらは3種類に分けられ、それぞれ1枚、2枚、1枚で成り立っていることから、「1・2・1」の1月21日に制定されました。また、この時期の「スイートピー」は香りが高く、一年のうちでも旬の時期であることから、この日が選ばれたのだそうです。

※スイートピーの花はマメ科に特徴的な蝶形花冠(ちょうけいかん)で、植物学的には旗弁1枚、翼弁2枚、竜骨弁2枚です。
しかし、スイートピーは2枚が合着して1枚の形になっているため、分解すると1-2-1に見えます。そのため、園芸的には1枚として捉える場合もあり、スイートピーの日の制定に関しては、こちら1-2-1を採用いたしました。他のマメ科の花も分解して、花の構造を比べてみると面白いかもしれません。

花弁の名前もよくできたものです。

旗弁は花の背後で旗を立てたように立つ最も大きい花弁。英語でもbanner といいますが、bannerとはあの「バナー」のこと。今はIT用語としての方が浸透していますが、もともとは国旗や軍旗の意味です。

左右両側に広がった翼弁もまさに翼のよう。英語でもwing petalといい、そのまま。もしくはダンボの耳のようなので、ダンボ弁でもいいかもしれませんが、濁点が多くて言いにくいのと、響きがあまりかっこよくないのと、著作上問題がありそうなので、却下でしょう。

竜骨弁の「竜骨」とは、船の底の中心線で、船首から船尾へ貫く主要部材のこと。花弁の形を舟底の竜骨に見立て竜骨弁と名付けられました。竜骨のことを英語でkeelといいますが、竜骨弁のことを英語でもそのままkeel petalと呼びます。
また、船の形に似ていることから舟弁とも呼ばれますが、いずれもまさに言い得て妙ですね。
竜骨弁には雌蕊と雄蕊が入っていて、ここからタネの鞘が出てきます。


参考:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%BC
https://zatsugaku-company.com/red-sweet-pea/
https://www.otalab.co.jp/blogs/25405

スイートピーの花言葉は? 門出にぴったりの花!? 色別の意味や名前の由来、種類や品種まで徹底解説!

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https://greensnap.co.jp/columns/sweetpea_language
https://www.suguru.jp/shokubutsu/p40-1.html
https://tsuchikaze.jp/blogs/dryflower/sweetpea
https://www.hyponex.co.jp/plantia/plantia-6059/