月の満ち欠けを柄にしました。
■地球から見る月は毎日、姿を変えます。
新月から満月へ:新月(見えない状態)から、三日月、上弦の月(半円)、そして満月。
満月から新月へ:満月から徐々にかけていき、下弦の月(半円)、有明月、そして新月。
この間、およそ29.5日。
この月の満ち欠けを利用して日を数える暦を太陰暦といいます。
日本では、明治まで使われていた暦もこの太陰暦をベースにしていて、
大の月=30日と小の月=29日があり、
数年に一度(19年に7回)、一年が13ヵ月の年(うるう年)がありました。
■地球から見る月は毎日、同じ時刻でも位置を変えます。
月は毎日、前日よりも約50分遅れて東から昇ってきます。
同じ時刻に観察すると、月は前日よりも東側に約12度ずれます。
三日月: 夕方の同じ時刻に見ると、西の低い空に見えます。
半月(上弦の月)の頃: 夕方の同じ時刻に見ると、南の高い空に見えます。
満月の頃: 夕方の同じ時刻に見ると、東の低い空から昇ってきたばかりです。
■北半球と南半球では、月の満ち欠けが進む方向(左右)と上弦・下弦のときの形が完全に逆になります。
上弦の月(新月から満月へ向かう):北半球では右側が光る(Dの形)。南半球では左側が光る(Cの形) 。
下弦の月(満月から新月へ向かう):北半球では左側が光る(Cの形)。南半球では右側が光る(Dの形)
■同じ面を向く
地球の重力(潮汐力)の影響により、天体の自転と公転の周期が同期する現象を「潮汐ロック」と呼びます。
月は自分自身が1回転する自転(約27.3日)と地球の周りを1周する公転(約27.3日)の周期が完全に一致しています。
これにより、月は常に同じ面を地球に向けます。
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夕空に見えた三日月は数日後には日が沈んだ直後の空で半月になり、さらに数日経つと満月に、その後は夜半過ぎから夜明けの空に移って次第に細くなっていきます。
この変化を月の「満ち欠け」といい、ほぼひと月の周期でくり返されます。地球にもっとも近い天体である月の、変化のしくみを考えます。
月は毎夜、形を変かえています。目に見えない新月しんげつから三日月みかづき、半円の月、丸い満月まんげつになり、今度は欠かけていきます。そして、もとの新月しんげつにもどるまではおよそ29.5日。昔の人は、この月の満みち欠かけで日にちを数えていました。例たとえば、15日目の月である満月まんげつを見つけたら「ああ、今日は15日だ!」とわかったわけです。月と人間は、いまの時代よりも生活に強くむすびついていたんですね。
地球のまわりを回りながら太陽を回る
月の満ち欠けは月と地球、太陽の位置が変わることで起きます。私たちが住む太陽系は、中心にある太陽のまわりを地球などの「惑星」が公転1していて、その惑星のまわりを月などの「衛星2」がまわっています。月は地球のまわりを公転しながら、地球といっしょに太陽のまわりをまわっているのです。
太陽は自分で光を出す「恒星」ですが、地球などの惑星や月などの衛星は自分では光りません。これらが夜空で光って見えるのは、太陽の光を反射しているためです。地球の北極のはるか上空から地球と月を見たようすが右下の「月の形の変化」の図です。左側の太陽からの光で、地球も月は左半分だけが輝いています。月の明るい部分が月面の昼、暗い部分が夜にあたります。
■北半球と南半球では、月の満ち欠けが進む方向(左右)と上弦・下弦のときの形が完全に逆になります。
上弦の月と下弦の月の見え方
区分北半球での見え方南半球での見え方
上弦の月(新月から満月へ向かう) 北半球:右側が光る(Dの形)南半球:左側が光る(Cの形) 赤道付近
下弦の月(満月から新月へ向かう) 北半球:左側(左側)が光る南半球:右側(右側)が光る(Dの形)
赤道:
月は頭の真上(天頂)付近を通過します。大きく回転する: 月の出から月の入りまでに約180度回転し、昇るときと沈むときで模様の向きがまるで変わります。お椀型に見える: 三日月などは、舟やボウル(お椀)を上向き・下向きにしたような傾いた形で見えます。
緯度による見え方の違い
北半球(中・高緯度:日本など)月は南の空を通ります。
弓の弦(直線部分)が左側(東側)を向き、膨らんでいる側が右側(西側)を向いた半月に見えます。
赤道付近(低緯度)月は真上(天頂)近くを通ります。地平線から昇る時は、弓の弦を下に、膨らんでいる側を上にした「船のような形」(上向きの半月)に見えます。南半球(中・高緯度:オーストラリアなど)月は北の空を通ります。北半球とは上下左右が逆転するため、弓の弦が右側(東側)を向き、膨らんでいる側が左側(西側)を向いた半月に見えます。
月が動いて見る向きが変わる
■同じ面を向く
自転と公転の一致:月は地球の周りを1周する公転(約27.3日)と、自分自身が1回転する自転(約27.3日)の周期が完全に一致しています。
潮汐ロック:地球の重力(潮汐力)の影響により、天体の自転と公転の周期が同期する現象を「潮汐ロック」と呼びます。これにより、月は常に同じ面を地球に向けるよう安定しています。
■太陰暦
太陰暦には大の月=30日と小の月=29日があります。
月の満ち欠けを利用して日を数える暦を太陰暦といいます。
日本が明治 5年まで使っていた暦(旧暦)もこの太陰暦の流れを汲む暦でし
た。この暦は正確には太陰太陽暦と呼ばれるもので、一年の平均の長さを太
陽の一回りの周期に一致させるための仕組みを組み込んだ太陰暦でした。
「暦」は飛鳥時代に中国から日本へ伝わりました。百済から学者を招いて、日本で初めて暦が作られたのは推古12年(604)、今から約1420年前だそうです。
当時使われたのは、「太陰太陽暦」(「陰暦」「太陰暦」とも。)。それ以来長い間、「太陰太陽暦」は、暦法(計算の規則)を変えながらも、明治時代まで日本で使われてきました。
「太陰太陽暦」は月の満ち欠けから1か月を決めるものです。新月が満ちて満月になり、また欠けて次の新月になるまでをひと月とします。月が満ちる周期は29.5日なので、ひと月が29日(小の月)30日(大の月)を作りました。すると、1年(12ヵ月)は354日(29.5日×12ヵ月=354日)となります。現在の暦の一年365日と比べると11日間少ないです。三年経つと33日、約1ヶ月分ずれます。
この一ヶ月のずれを調整するために、太陰太陽暦では、数年に一度(19年に7回)、一年が13ヵ月の年(うるう年)を作りました。
太陽暦が使われていなかったのに、なぜわざわざ、このずれを調整する必要があったのでしょう。
4月に桜が咲き、8月の日射しは焼け付くよう・・・。私達が感じるこの「季節」は、太陽の働き(位置)によって変化します。言い換えれば、季節は太陽暦の一年12ヵ月に沿っています。それが一ヶ月もずれると、月と季節が合わなくなるからです。
三日月みかづきは本来、太陰暦で3日の月のことです。
1日目の月【新月しんげつ】
太陽の方角にあるので見られない月
この1日目の月を日本では「朔月さくげつ」とも呼よんでいます。「朔さく」は「はじめ」という意味で、月の満みち欠かけがここから始まるよ、ということ。実際じっさいには昼間の太陽の方角に月が出ているので、地球からは見られません。
2日目の月【二日月ふつかづき】
糸のように細い月
新月の翌日よくじつ、太陽がしずんだ後、西の空の低ひくいところを探さがしてみましょう。糸のように細い月が見つかります。この月は「二日月ふつかづき」と呼よばれ、秋には20分くらい、他の季節きせつでも1時間くらいで、しずんで見えなくなってしまいます。
3日目の月【三日月みかづき】
願ねがいをかなえてくれる月
3日目の月「三日月みかづき」は、太陽がしずむころ、西の低ひくい空に見つかります。でも、ビルや山があると、それにさえぎられて、なかなか見ることができません。だから、見つけられたら幸運があると考えられてきました。戦国せんごく時代の武将ぶしょうは兜かぶとに三日月みかづきをつけて必勝ひっしょうを願ねがったり、学校や会社のマーク、国旗こっきに使われたりしています。
7日目の月【上弦じょうげんの月】
弓の形に似にている月
この月は、満月まんげつを縦たてに半分に切った形をしています。太陽の光が右半分を照てらしているので地球から見ると半円に見えるわけですね。弓の形に似にているところから「弓張月ゆみはりづき」とも呼よばれています。「上弦じょうげん」というのは、夜中に西の空にしずむときにカーブしている方が下になり、弓の弦つるが上にあることをいいます。
13日目の月【十三夜じゅうさんや】
満月まんげつまであと少しの月
13日目の月「十三夜じゅうさんや」は、満月まんげつに次いで美しいとされている月です。古くから豆や栗くりをお供そなえしてお月見が行われてきました。これから満みちていく様子が縁起えんぎの良よい月として親しまれてきたわけですね。
15日目の月【満月まんげつ】
ひときわ輝かがやいている月
もっとも丸い状態じょうたいになるのが15日目の月「満月まんげつ」です。月と太陽をむすぶ線上に地球が位置いちし、太陽の光が月全体を照てらしているので他の形の月とは明るさもちがいます。また、満月まんげつだけは一晩ひとばん中見ることができるのも大きな特徴とくちょうです。この日の月は「十五夜じゅうごや」とも呼よばれています。
16日目の月【十六夜いざよい】
17日目の月【立待月たちまちづき】
月の出が十五夜より少しおそくなっているのを「月がはずかしがっている」と見立てたのが「十六夜いざよい」です。その次の17日目の月の出はさらにおそく、外に立って待っていたことから「立待月たちまちづき」と呼よばれています。どちらも新月に向かって、少しずつ欠かけていく月となります。
18日目の月【居待月いまちづき】
19日目の月【寝待月ねまちづき】
満月まんげつを境さかいに月の出が次第におそくなるため、18日目の月は座すわって待つことから「居待月いまちづき」と呼よばれています。19日目の月はさらに月の出がおそくなるため、寝ねて待つことから「寝待月ねまちづき」と呼よばれるようになりました。これらの月は、夜が明けるまで輝かがやいており、太陽がのぼる前まで西の空で白くすきとおったように見えます。
23日目の月【下弦かげんの月】
おそい時間にあらわれる月
26日目の月【二十六夜月にじゅうろくやづき】 三日月とは逆ぎゃくを向いた月
26日目の月は、夜中の1時から3時の間にのぼり、夜が明けるころに空で白く輝かがやきます。三日月とは逆ぎゃくを向いており、うかんでいる場所も西ではなく東です。
28、29日目の月【明けの三日月みかづき】 満みち欠かけひとめぐりの月
月は約やく29.5日で、また新月になります。実際じっさいに私わたしたちが見られるのは28、29日目の月まで。季節きせつにより地球と月の動きにずれがあるため、最後さいごの月が見られる日にちがいがあります。この月は、明け方に輝かがやいて見えるので「明けの三日月みかづき」と呼よばれています。
■月食とのちがい
満ち欠けの原因を「地球の影に入るから」と思っている人も少なくないようです。でも、月が地球の影に入る現象は月食3といい、満ち欠けとは別のしくみです。その証拠に、月食では欠けぎわ(明るい部分と暗い部分のさかいめ)は常に一定にカーブしています。
月食で暗い部分は月にうつった地球の影で、地球の形にまるくなっています。
月の満ち欠けでは、欠けている場所のへりのカーブが毎日変化し、半月では直線になります。
上弦じょうげんの月とはまったく反対で、同じ半月でも左側ひだりがわ半分が輝かがやいて見えるのが「下弦かげんの月」です。この月は弓張月ゆみはりづきのひとつで、弓の弦つるを下にした形でしずみますが、だいたい夜中の12時前後にのぼるので、観察かんさつするためにはおそくまで起きていないと見られません。
位置と高さの変化東から西へ動く: 地球の自転により、月も太陽や星と同じように東の空から昇り、南の空を通って西の空へ沈みます。
時間帯ごとの位置: 夕方には東や南にあった月が、深夜から明け方にかけては西へと移動します。形や明るさの見え方1日での形は変わらない: 月の形(満ち欠け)自体は数日〜約1ヶ月かけて変わるため、1日のうちに三日月が満月になるような大きな形の変化はありません。
昼と夜の見え方: 昼間は青空の中に薄く見えることがあり、夜間は暗い背景の中で明るく際立って見えます。大きさの錯覚: 地平線に近いときは大きく見え、高いところにあると小さく感じられることがありますが、これは目の錯覚によるものです。
月は毎日、前日よりも約50分遅れて東から昇ってきます。
そのため、毎日まったく同じ時刻(例えば夜の20時)に空を見上げると、
月の位置は以下のように変わっていきます。
1日ごとの位置の変化
西から東へと位置がずれる: 毎日同じ時刻に観察すると、月は前日よりも東側(左側)へと移動していきます。
1日で約12度動く: 月は地球の周りを約1ヶ月かけて公転しているため、同じ時刻で見ると1日に約12度ずつ東へ進みます。
形(満ち欠け)との関係同じ時刻に見る月の位置は、そのときの月の形と深く結びついています。
三日月の頃: 夕方の同じ時刻に見ると、西の低い空に見えます。
半月(上弦の月)の頃: 夕方の同じ時刻に見ると、南の高い空に見えます。
満月の頃: 夕方の同じ時刻に見ると、東の低い空から昇ってきたばかりです。
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https://www.nao.ac.jp/faq/a0201.html
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