スイートピー

スイートピーの花言葉は「門出」

スイートピーはマメ科・レンリソウ属となります。イタリアのシチリア島が原産地であり、1650年頃に神父のフランシス・クパニが発見したという歴史が古い花です。

赤、黄色、白、紫、ピンクなどの色があり、華やかな中にも上品さを感じさせる見た目をしています。花びらは大きさが異なり、後ろ側に付いている旗弁が最も大きいです。そして、手前には翼弁が2枚、さらに前には竜骨弁という最も小さい花びらにて構成されています。

また、甘い香りをしており見た目だけでなく匂いを楽しめる点も魅力です。イギリスのアレクサンドラ王妃が好んだ花であり、エドワード朝を象徴する花ともいわれています。

ー色ごとのスイートピーの花言葉
「スイートピー」の花言葉には、別れに関するものが多くありました。色ごとに花言葉は違うのでしょうか。ここからは、「スイートピー」の色別の花言葉を紹介していきますね。
赤のスイートピーの花言葉
歌手・松田聖子さんの曲「赤いスイートピー」が大ヒットしたため、「スイートピー」といえば、赤色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、赤い「スイートピー」の花言葉には、色別の花言葉はないようです。そのため、「スイートピー」全般の花言葉と同じで、「門出」や「優しい思い出」、「永遠の喜び」が赤い「スイートピー」の花言葉にあたります。

赤いスイートピーは、現在は実在する花です。
かつては伝説や歌の中だけで語られていましたが、現在では多くの人びとに親しまれています。

その変遷には、一人の農家さんの長年にわたる努力があります。
三重県の農家さんが「赤いスイートピー」のイメージに魅了され、実現に向けて品種改良に取り組みました。
18年間という長い時間を経て、赤いスイートピーは実在する花になりました。

白のスイートピーの花言葉

ースイートピーの名前の由来は?

次に「スイートピー」の名前の由来を見ていきましょう。「スイートピー」は、英語の名前をそのままカタカナにしたものです。甘いを意味する「sweet」と、豆を意味する「pea」から成り立っています。「スイートピー」は、甘い香りを放つため、この名前がつけられたようです。ちなみに、「スイートピー」は名前に「豆」がついているものの、豆には毒性が強いあるため、食べられませんので、注意してくださいね。

また、和名では「麝香連理草(ジャコウレンリソウ)」や「麝香豌豆(ジャコウエンドウ)」、「香豌豆(カオリエンドウ)」などと呼ばれます。難しい漢字の「麝香連理草(ジャコウレンリソウ)」ですが、「麝香(ジャコウ)」とは、香水などに使われるムスクのこと。いずれも、「スイートピー」の持つ香りの良さからつけられた名前です。

スイートピーは、香りが良いということを意味する英語「sweet(スイート)」と、マメ科の植物を表す「pee(ピー)」を組み合わせて名づけられています。 日本名では「麝香豌豆(じゃこうえんどう)」「香豌豆(かおりえんどう)」「麝香連理草(じゃこうれんりそう)」という名を持ちます。

ースイートピーの基本情報

「スイートピー」は、イタリアのシチリア島が原産のマメ科の植物です。開花するのは一般的には、4〜5月頃で、ひらめく蝶のような形の花びらを咲かせるのが特徴。春に咲く品種が主ですが、夏に咲く品種、冬に咲く品種、ガーデン用に向く背丈の低い矮性品種、切り花に向く背丈の高い高性品種など、さまざまなものがつくられています。

ー「スイートピーの日」はなぜ1月21日なのか
ちなみに、1月21日は「スイートピーの日」というのを知っていますか? 「スイートピー」の花びらは3種類に分けられ、それぞれ1枚、2枚、1枚で成り立っていることから、「1・2・1」の1月21日に制定されました。また、この時期の「スイートピー」は香りが高く、一年のうちでも旬の時期であることから、この日が選ばれたのだそうです。

※スイートピーの花はマメ科に特徴的な蝶形花冠(ちょうけいかん)で、植物学的には旗弁1枚、翼弁2枚、竜骨弁2枚です。
しかし、スイートピーは2枚が合着して1枚の形になっているため、分解すると1-2-1に見えます。そのため、園芸的には1枚として捉える場合もあり、スイートピーの日の制定に関しては、こちら1-2-1を採用いたしました。他のマメ科の花も分解して、花の構造を比べてみると面白いかもしれません。

花弁の名前もよくできたものです。

旗弁は花の背後で旗を立てたように立つ最も大きい花弁。英語でもbanner といいますが、bannerとはあの「バナー」のこと。今はIT用語としての方が浸透していますが、もともとは国旗や軍旗の意味です。

左右両側に広がった翼弁もまさに翼のよう。英語でもwing petalといい、そのまま。もしくはダンボの耳のようなので、ダンボ弁でもいいかもしれませんが、濁点が多くて言いにくいのと、響きがあまりかっこよくないのと、著作上問題がありそうなので、却下でしょう。

竜骨弁の「竜骨」とは、船の底の中心線で、船首から船尾へ貫く主要部材のこと。花弁の形を舟底の竜骨に見立て竜骨弁と名付けられました。竜骨のことを英語でkeelといいますが、竜骨弁のことを英語でもそのままkeel petalと呼びます。
また、船の形に似ていることから舟弁とも呼ばれますが、いずれもまさに言い得て妙ですね。
竜骨弁には雌蕊と雄蕊が入っていて、ここからタネの鞘が出てきます。

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ミモザ

ミモザとは、マメ科アカシア属の植物です。
本来、ミモザとは、オジギソウの学名(Mimosa pudica)で、ヨーロッパではオジギソウが「ミモザ」の名で親しまれていました。
ところが、オーストラリアからアカシアが渡来すると、アカシアの葉が、お辞儀することはないもののオジギソウに似ていたため、ヨーロッパではこの植物を“ミモザに似たアカシア”の意味で「ミモザアカシア」と呼ぶようになり、いつしか略称の「ミモザ」の名が定着しました。
つまり、元々はオジギソウの正式な学名であった「ミモザ」が、別種の植物であるアカシアの通称となったのです。

アカシア属に分類される植物はたいへん多く、世界に約1000種ほどあると言われていて、それらの総称をミモザと呼ぶこともあります。
オジギソウに似ている「ミモザアカシア」の名で呼ばれたのはフサアカシアだとされていて、欧米ではフサアカシアをミモザと呼ぶことが多いようです。
日本では、ギンヨウアカシアなど他の種類も含めてミモザと呼ぶことが多いようです。
Chat GPTさんとしては、ミモザとは、フサアカシア または オジギソウ のことだそうです。

ミモザの葉はシルバーリーフと呼ばれ、銀色がかったグリーンの葉と春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しいです。

<3月8日は、ミモザの日>
3月8日は「国際女性デー」です。
1904年の3月8日にニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行ったことが起源となり、
1910年の第2回国際社会主義女性会議以降、3月8日は女性の社会参加や地位向上などを訴える日として、「国際女性デー」が各国で実施されるようになりました。
国際婦人年である1975年に、国連においても提唱され、1977年の国連総会で議決。3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」が制定されました。
イタリアでは、大戦後初めて迎える1946年の3月8日に、イタリア女性連合の呼びかけで、女性に感謝を伝える日「Festa della Donna(=女性の日)」として、男性が女性にミモザの花を贈ることがによって決められました。そのため3月8日を「ミモザの日」ともよびます。
ミモザが黄色い花であるため、イエローが国際女性デーのシンボルカラーになっています。

<オーストラリア原産>
原産地のオーストラリアでは、ミモザはゴールデン・ワトルと呼ばれています。オーストラリアの国花で、国章にも描かれています。
ヨーロッパでは、1月~2月に開花するため春を告げる花として大変人気があります。
フランスのニース・モンドリューラナープルでは、2月にミモザ祭りが開催されます。
祭りでは、地元で栽培されたミモザの花を使って造られた山車によるフラワーパレードや花合戦が行われます。
使用されるミモザの量は10トンともいわれ華やかなお祭りです。

フランスの「ミモザ祭り」
南フランスのリゾート海岸地域、コードダジュールに位置するモンドリューラナプールでは、毎年2月に「ミモザ祭り」が開催されます。
地元で栽培されたミモザで飾り付けた山車(だし)が街を練り歩く、「フラワーパレード」がいちばんの見どころ。
「ニースのカーニバル」「マントンのレモン祭り」と並ぶ「南仏三大祭り」に数えられています。

オーストラリアからフランスに最初のフサアカシアがもたらされたのが、コードダジュールでした。
温暖な気候がミモザに合っていたことから栽培が盛んとなり、モンドリューラナプールは現在まで主要な産地の一つとなっています。
ボルムレミモザを起点に、モンドリューラナプールを経て、香水で有名なグラースに至る「ミモザ街道」は観光ルートとしても人気です。

オーストラリアの「ワトル・デー(アカシアの日)」
アカシア類を総称し、欧米や日本では「ミモザ」と呼びますが、オーストラリアでは「ワトル」です。
南半球にあるこの国では、ワトルの花の盛りは9月。
毎年9月1日は、「ワトル・デー(アカシアの日)」と呼ばれる国家的なお祝いの日にあたり、人々はワトルの花や枝を身につけて冬を見送り、春を迎えます。
国花(国の花)は「ゴールデンワトル(ピクナンサアカシア)」ですが、この日に身に着けるワトルはどの種類でもよいことになっています。
ゴールデンワトルの葉と花の色にちなんだ「緑とゴールド(黄色)」はオーストラリアのナショナルカラー(国の色)であり、ラグビーの強豪として有名なオーストラリア代表チームである、ワラビーズのシンボルカラーにもなっています。

イタリアでは、夫から妻へ、息子から母へ、同僚や友達など身近な女性へ、さらには女性同士でもミモザを贈り合うそう。もらったミモザは、胸元や髪につけたり、壁につるしたりして大切に飾り、特別な花として扱われています。

<小さい花の集まりの集まり>

ミモザの花は丸くて小さな一つの花に見えますが、よく見ると極々小さな花が
球形に集まって咲いているのが分かります。
丸く全体を形作っているのは雄しべで、そこから数本長く伸びているのが雌しべなんです。

黄色くてふわふわした印象のかわいらしい花、ミモザ。
3月~4月頃まで花を楽しませてくれる春の花です。
鼻を近づけると分かるような、ふんわりと甘い優しい香りが楽しめます。

銀色がかった色の葉と、枝垂れた枝いっぱいに咲かせる丸くて小さな小花が特長で、花の盛りの時期には樹全体が黄色に染まり、周囲の雰囲気を明るくしてくれます。鮮やかな黄色の花が咲くイメージから、ミモザサラダ、カクテルの名前など、食べ物にも使われているほど、人気が高く、親しまれている花木のひとつです

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板チョコ菱

板チョコをイメージした幾何学柄です。

<チョコが高いです>
チョコレートの原料、カカオ豆の高騰がニュースでも取り上げられています。
カカオ高騰の原因は、天候不順や病害でカカオ豆の収穫が大幅に落ち込んだ上、投機的な動きも加わった結果だとされています。
某百貨店のショコラの祭典でも、なかなかなお値段のチョコレートが並んでいました。これもカカオ豆の高騰が原因でしょうか・・・?

<カカオ豆は実は発酵食品>
チョコレートはカカオ豆から作られます。
カカオ豆とは、カカオという木の種子のことです。
カカオの果実は、直径10~15cm程度、堅い殻で覆われていて、カカオポッドと呼ばれます。このカカオポッドを割るとカカオパルプと呼ばれる白い果実にくるまれて30粒〜40粒程度のカカオ豆が入っています。
収穫したカカオ豆は、カカオポッドが付着した状態のまま、木箱に入れたりやバナナの葉で覆ったりして数日間置きます。この間に、空気中や木箱・葉などの微生物により、カカオパルプの水分・糖分が解けて、自然と発酵が進みます。この発酵によって、カカオ豆の色味、香味や渋味、酸味に変化が起き、チョコレートのおいしさにつながるのです。

<ヨーロッパで板チョコになりました>
もともとアメリカ大陸の先住民族は、カカオ豆は粉末にして滋養強壮の薬として飲んでいたと伝えられています。
16世紀に探検家コロンブスが、カカオ豆をスペインに持ち帰ったといわれています。
スペインでは貴族によって、蜂蜜や砂糖を入れて甘くして飲まれてるようになりました。
1828年、オランダ人化学者のクンラート・ヴァン・ホーテンは、カカオから脂肪分(カカオバター)の大部分を分離し、チョコレートパウダーを作ることに成功しました。これが現在の「ココア」です。
1847年、イギリス人のジョセフ・フライが、砂糖入りのカカオパウダーをカカオバターに混ぜ、世界で初めて板チョコレートをつくりました。
日本には、江戸時代に長崎の出島に、オランダ人によって持ち込まれたそうですが、当時はほとんど食べられることはなかったのだとか。

<おいしいチョコレートを作るのはとても大変です>
カカオ豆を選別:良い豆のみを選別する
カカオ豆の焙煎:カカオ独特のかおりと風味を引き出す
カカオニブ:カカオ豆を砕き、種皮を取り除いて中心部分(カカオニブ)のみにする
カカオマス:カカオニブを細かくすりつぶします。カカオニブには、ココアバターという脂肪分(しぼうぶん)がおよそ55%もふくまれているため、ドロドロしたペースト(カカオマス)になります。
他の原材料を混ぜる:カカオマスに砂糖やバター、乳製品などを加えて生地を作る
きめ細かくする:レファイナーという機械でチョコレートをロールにかけ、舌の先でもざらつきを感じないほど細かく、なめらかにしていきます。チョコレートをロールにかけ、微細化することで、チョコレートの舌触りがなめらかになります。
練りあげる:コンチェという機械で、時間をかけて練りあげます。原料が均一化して、チョコレート独特のかおりが生まれます。
コンチェ練ることによって硬さがほぐれ、口どけの良いチョコレートに仕上がる
テンパリング:テンパリングマシンという機械で、チョコレートの温度を調整します。温度を調整することでココアバターが安定した結晶(けっしょう)になり、なめらかでツヤのある、口どけのいいチョコレートになるのです。
型にながしこむ:デポジッターという機械で、チョコレートを型に流しこみます。型を揺らして、チョコレートの中の空気のあわを取りのぞきます。
冷やす:冷却(れいきゃく)コンベアに型をのせ、クーラーという機械でチョコレートを冷やして固めます

チョコレートの温度調節をおこなってカカオバターを安定させ、型にチョコレート生地を流し込み成形します。
そうしてできあがったものが、わたしたちがいつも食べているチョコレートです。

<カッターナイフが折れるのは板チョコのおかげ?>
ちなみに、カッターナイフの刃がポキポキ折れるようになったのは、折る刃式カッターナイフの発明の父が、戦後、進駐軍にもらった板チョコからヒントを得たのだとか。

<詳細>
カカオの原産地はアマゾン川流域やオリノコ川流域の熱帯雨林で、5000年以上前には果実を食用として摂取していたとされています。

紀元前2000年前後、メソアメリカ(現在のメキシコの南半分からグアマテラ、ベリーズ、エルサルバドルとホンジュラスのあたりまで)で栽培が始まり、紀元前1500年頃、オルメカ文明(現在のメキシコ湾岸)で人類初のカカオ利用が行われたと言われています。

14世紀に建設されたアステカ王国(現在のメキシコシティ)では、「カカオは神秘的な力を持つもの」として、儀式での献上品、薬、貢物、交易品、さらには通貨としても用いられていました。

コロンブスは、カカオ豆に遭遇した最初のヨーロッパ人です。1545年の記録には「雄の七面鳥はカカオ豆200粒、野ウサギはカカオ豆100粒、熟れたアボカドは1粒」などとあります。

チョコレートは、聖職者や商人などの往来により、アステカからスペインに伝わったといわれています。もともとは薬として、また滋養のために飲まれましたが、アステカ独特のチョコレートドリンクは、全くスペイン人の口にあいませんでした。そこでスペイン人は蜂蜜を入れて、チョコレートを甘くしたのです。甘いチョコレートはスペインの貴族社会に驚きと感動をもたらしました。次第に砂糖が普及し、チョコレートに、砂糖が入れられるようになります。

オランダ人化学者のクンラート・ヴァン・ホーテンは、1828年、カカオから脂肪分(カカオバター)の大部分を分離し、チョコレートパウダーを作ることに成功しました。これが現在の「ココア」です。「ダッチング」という方法でアルカリ処理をし、チョコレートパウダーは水と混ざりやすくなりました。

ヴァン・ホーテンの発明を受け、イギリス人のジョセフ・フライが、砂糖入りのカカオパウダーをカカオバターに混ぜ、板チョコレートをつくりました。これが世界最初の、本格的な「食べるチョコレート」です。1847年に、ようやくチョコレートは飲み物から食べものになりました。

16世紀に探検家コロンブスが、カカオ豆をスペインに持ち帰った。砂糖などを加えて固めることによって、ヨーロッパで「チョコレート」という菓子が生まれた。日本には、江戸時代に長崎の出島に、オランダ人によって持ち込まれた。“珍しい食べ物”として、ほとんど食べられることはなかったという。
明治時代の後半、1899年(明治32年)、ひとりの男性が米国から帰国した。森永太一郎(もりなが・たいちろう)さん。11年間にわたって、西洋菓子を学んできた。
1918年(大正7年)、板チョコの「森永ミルクチョコレート」が誕生した。日本での本格的なチョコレート大量生産が始まった瞬間だった。

なんでカッターナイフの刃がポキポキ折れるようになったの?
チコちゃんの答えは、
良男が進駐軍に板チョコをもらったから

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巳ず引

乙巳年にちなんで、2匹の蛇を意識した手描きの螺旋の柄です。
お正月らしく、紅白の水引仕立てにしました。

・2025年の干支、乙巳(きのとみ)とは
乙(きのと)は、十干の2番目で「木」の要素を持ち、草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていく意味を持ちます。
巳(み・へび)は、神様の使いとされ、脱皮を繰り返して成長し、長期の飢餓状態にも耐えうる強い生命力をもつことから「死と再生」や「不老不死」のシンボルとされています。

乙巳(きのとみ)の年は、「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年になると考えられます。

・2匹の蛇の螺旋とは
二重の蛇の螺旋は,超自然的な力を示すといわれています。

ギリシャ神話で、ヘルメス神の持ち物である「カドゥケウス」という杖があります。
この杖には、大地の力を象徴する二匹の蛇が棒を這い上がる形が描かれています。
この杖は「伝令使の杖」「聖なる力を伝える者が携える呪力を持った杖」とも呼ばれ、二匹の蛇の螺旋(らせん)は生命力や権威などを象徴しています。

・カドゥケウスの杖とは
<Chat GPTさんによる回答>
”カドゥケウス(Caduceus)は、古代ギリシャ神話に由来する象徴で、主に商業や交渉、平和を象徴するとされています。一般的に、翼のついた杖に2匹の蛇が絡みついているデザインで描かれます。この象徴は、ギリシャ神話の神であるヘルメス(ローマ神話ではマーキュリー)と関連しています。ヘルメスは商業、旅行者、泥棒、通信、そして神々の使者として知られていました。

ただし、カドゥケウスは現代医学における「医療のシンボル」として混同されることが多いですが、実際には医療を象徴する正確なシンボルは「アスクレピオスの杖」で、こちらは1匹の蛇が巻きついた杖です。この混乱は、19世紀のアメリカで誤ってカドゥケウスが医学のシンボルとして使われたことから生じたものです。

カドゥケウスのデザインは美術や文化の中で広く見られ、商業や取引に関連するテーマを象徴する際にしばしば使用されます。”

・水引(みずひき)とは
和紙をこより状にして固めた飾り紐(ひも)のこと。日本では、ご祝儀袋やお正月飾りに使われています。
水引の意味は結び方によって異なりますが、共通して「未開封であることの証明」「魔除け」「縁を結ぶ」意味があります。
水引の意味は色によっても異なり、慶事には「赤白」「金銀」「赤金」が用いられます。

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山帰来唐草

山帰来(サンキライ)。
日本全国の日当たりの良い山野に生育するつる性の落葉低木です。

初夏に咲く花は淡黄緑色で目立たないですが、
秋のつける赤い実は花材として珍重され、クリスマスやお正月の装飾として人気があります。
水持ちの良い若葉を端午の節句の柏餅のカシワの代わりに用いる地域もあります。
茎が節ごとにジグザグに曲がり、とげがあります。また、巻きひげを触手のように伸ばして他物に絡まります。
この茂みに通りがかると猿でも引っかかる、の意味から、猿捕茨(サルトリイバラ)とも呼ばれています。

山帰来の名は、かつて不治の病にかかり山に捨てられた人が、この植物の根を薬として用い、治癒して「山から帰り来た」のが由来とする説、山の珍しい食糧を包む葉を意味する「山奇粮(さんきろう)」が転訛したとする説があります。
ちなみに、漢方薬として用いる「山帰来」は別種で、本種は正確には「和山帰来(わのさんきらい)」、生薬として用いる根茎部分の生薬名(中国名)は「菝葜(ばっかつ)」です。

地方によっても違う呼び名があり、岡山県では、「さんきら」、「ぐい」、「だんがめ(スッポンのこと)」など、九州南部では「かから」などと呼ばれているそうです。

残念ながら、自生している姿を見たことがないのですが、
赤い実、つやつやの葉、ジグザグの茎、細い巻きひげの生命力あふれる姿を想像しながら、柄にしてみました。

10月16日、11月13日の誕生花(猿捕茨)
花言葉は「不屈の精神」(猿捕茨)

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みかんこ

こたつでみかんといえば日本の冬の風物詩でした。
では、なぜ、こたつでみかんなのでしょうか。

こたつは、一度入ったら、なかなか出たくないもの。
みかんは、常温保存ができて、日持ちもして、手でむけるので包丁いらず。
そんなわけで、みかんをこたつの上にみかんを常備しておけば、
手を伸ばせばいつでも渇いたのどを潤すことができてちょうどよかった、というところでしょうか

みかんを食べすぎると、手が黄色くなりますが、これは、みかんに多く含まれるβ(ベータ)-クリプトキサンチンという成分のためで、食べると体に蓄積して長持ちするという面白い特徴があります。
このβ‐クリプトキサンチンは、高い抗酸化作用をもち、がん抑制効果、骨粗鬆症、肝機能障害、糖尿病、動脈硬化などの予防作用や脂質代謝改善作用にも高い効果があると期待されています。

また、1日に必要とされるビタミンC 50mgは、みかん3個程度で補えます。

実は、冬はこたつにこもってたくさんみかんを食べることで、β(ベータ)-クリプトキサンチンを蓄えて、元気に春を迎えられていたのかもしれません。

こどものころ、雪の降る寒い冬の日にこたつで食べたみかんをイメージして柄にしてみました。
みかんの白い花は11月23日の誕生花です。

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ムラサキシキブ

NHK大河ドラマ、光る君へでもおなじみの、源氏物語の作者の名をもつ花木、紫式部。

もともとは、濃い紫色の実をたくさん付けることから、紫重実(むらさきしきみ)と呼ばれていたのが、江戸時代ごろから紫式部(むらさきしきぶ)と呼ぶようになったといわれています。

学名はCallicarpa japonica(カリカルパ・ヤポニカ)。日本に産する美しい果実という意味です。
英名ではJapanese beautyberryとも言われています。
初秋には緑の葉につややかな宝石のような美しい紫紅色の実をつけ、秋が深まってくると葉は黄金色に黄葉し、何れのコントラストにも趣きがあります。
花言葉は「聡明、上品」。
まさに才媛紫式部を想わせる花木です。

そんな紫の実と葉の様子をかわいらしく配置してみました。

10月21日の誕生花です。

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瓢箪間道

ヒョウタンは、真ん中がくびれたユニークな形の果実が特徴的な、ウリ科ユウガオ属の植物。
蔓を伸ばし、大きな葉を繁らせて生育するので、真夏の日光を遮る日陰棚をつくるのにピッタリです。

最古の栽培植物の一つで、原産地のアフリカから世界各地に広まったと考えられています。食用の品種もありますが、基本的には有毒植物で、観賞用として栽培されています。

■とても丈夫
ヒョウタンは丈夫で育てやすい植物のひとつです。
種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合でも高い確率で発芽します。
草勢が強く、スイカやカボチャの台木としても利用されています。

■観賞用
果肉部分を除去し、乾燥させたヒョウタンの実は軽くて丈夫で、昔から容器や飾り物として利用されてきました。
多孔質であるために内容液が少しずつしみ出し、気化熱が奪われるため中身が気温より低く保たれることから、水筒や酒の貯蔵に利用されてきました。
小さなものは七味入れとしても馴染みがあります。
最近では、電球を入れて瓢箪ランプとして楽しむ方法もあります。

千利休はヒョウタンを茶道の花器として使った先覚者だそうです。

■縁起物としての「瓢箪」
末広がりの形をした瓢箪は、古来より縁起物として親しまれてきました。
「3つ揃って三拍(瓢)子で縁起良し」
「6つ揃って無病(六瓢)息災」
蔓が伸びて他のものに絡みつくことから「商売繁盛」
実の中にたくさんの種が入っていることから「子孫繁栄」
風水では、ヒョウタンには邪気を払う力が宿るとされています。

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西瓜市松

スイカは、キュウリやヘチマとおなじウリ科のつる性一年草で、果実的野菜です。
その90%以上が水分、10%が糖分という大変みずみずしい食べ物で、リコピン、カリウム、シトルリンも含み、肝臓、腎臓にもとてもよく、夏バテ防止にもとてもよい食材です。
日本では緑色の大玉に黒い縦縞模様の果皮、赤色の果肉が一般的ですが、果皮が無地のもの、果肉は赤色のほか、黄色、オレンジ色などがあり、サイズも大玉・中玉・小玉まで様々あります。

漢字では「西瓜」。
原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯で、「西瓜」は、中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜としてつけられた名前です。
英語では「watermelon」。
原種の果肉はおいしくなかったため、種子のみを食べ、果肉は飲料水以外の生活用水として利用しでいたとされています。

スイカが日本に伝わった時期は定かではありませんが、平安時代末期から鎌倉時代初期に成立したとされる国宝『鳥獣人物戯画』には、僧侶の装束をまとったサルのもとにウサギが縞模様をした作物を運んでいる姿が描かれた図絵があり、これが確認できる日本最古のスイカらしきものと言われています。

スイカの原種は、果皮は無地で、砂漠地帯でほそぼそと生えていたとされています。
それが、突然変異で黒い縦縞模様の品種が誕生し、縞模様がよく目立つので、動物や鳥に食べられ、分布域が広まったとされています。
逆に、現在では、カラスに狙われにくい、という理由で、無地の品種が栽培されていたりもするそうです。

スイカの縞模様は人にとっても引き付けられるものがあります。
そんなスイカの縞模様の可愛さを柄にしてみました。

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梅雨が明けるころの湿地では、蓮の花が見頃を迎えます。
水面から浮き上がる葉、そこからまた一段高い位置に咲く花と花托(花が散ったあとに残る、実が入った部分)。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」ということわざがありますが、まさに、下が沼地だとは思えないぐらい、清らかさで、神秘的です。

レンコン(穴が開いていて縁起物でもあり、茹でても煮ても焼いても揚げても美味しい冬野菜)は、蓮の地下茎です。
春にはその地下茎から葉や茎を伸ばし、水面から浮いた位置で、まるで造り物のような、神秘的な大輪の花を咲かせます。

ちなみに、蓮の葉の表面には、雨粒や朝露がきれいな水玉になって転がり落ちるほどの撥水効果があります。
この性質は、ロータス効果と呼ばれ、しゃもじやヨーグルトのフタ、雨具、建材などに活用されています。

ちなみに、モネの絵画でも有名な「睡蓮」は、名前も形も似ていますが、「蓮」とは全く別の植物です。
睡蓮の葉も花も、ほぼ水面に浮かんでいて、葉には切れ込みがあります。

よく河童やカエルが傘代わりにさしているイラストがありますが、切れ込みがあれば、睡蓮の葉です。

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