みかんこ

こたつでみかんといえば日本の冬の風物詩でした。
では、なぜ、こたつでみかんなのでしょうか。

こたつは、一度入ったら、なかなか出たくないもの。
みかんは、常温保存ができて、日持ちもして、手でむけるので包丁いらず。
そんなわけで、みかんをこたつの上にみかんを常備しておけば、
手を伸ばせばいつでも渇いたのどを潤すことができてちょうどよかった、というところでしょうか

みかんを食べすぎると、手が黄色くなりますが、これは、みかんに多く含まれるβ(ベータ)-クリプトキサンチンという成分のためで、食べると体に蓄積して長持ちするという面白い特徴があります。
このβ‐クリプトキサンチンは、高い抗酸化作用をもち、がん抑制効果、骨粗鬆症、肝機能障害、糖尿病、動脈硬化などの予防作用や脂質代謝改善作用にも高い効果があると期待されています。

また、1日に必要とされるビタミンC 50mgは、みかん3個程度で補えます。

実は、冬はこたつにこもってたくさんみかんを食べることで、β(ベータ)-クリプトキサンチンを蓄えて、元気に春を迎えられていたのかもしれません。

こどものころ、雪の降る寒い冬の日にこたつで食べたみかんをイメージして柄にしてみました。
みかんの白い花は11月23日の誕生花です。

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ムラサキシキブ

NHK大河ドラマ、光る君へでもおなじみの、源氏物語の作者の名をもつ花木、紫式部。

もともとは、濃い紫色の実をたくさん付けることから、紫重実(むらさきしきみ)と呼ばれていたのが、江戸時代ごろから紫式部(むらさきしきぶ)と呼ぶようになったといわれています。

学名はCallicarpa japonica(カリカルパ・ヤポニカ)。日本に産する美しい果実という意味です。
英名ではJapanese beautyberryとも言われています。
初秋には緑の葉につややかな宝石のような美しい紫紅色の実をつけ、秋が深まってくると葉は黄金色に黄葉し、何れのコントラストにも趣きがあります。
花言葉は「聡明、上品」。
まさに才媛紫式部を想わせる花木です。

そんな紫の実と葉の様子をかわいらしく配置してみました。

10月21日の誕生花です。

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瓢箪間道

ヒョウタンは、真ん中がくびれたユニークな形の果実が特徴的な、ウリ科ユウガオ属の植物。
蔓を伸ばし、大きな葉を繁らせて生育するので、真夏の日光を遮る日陰棚をつくるのにピッタリです。

最古の栽培植物の一つで、原産地のアフリカから世界各地に広まったと考えられています。食用の品種もありますが、基本的には有毒植物で、観賞用として栽培されています。

■とても丈夫
ヒョウタンは丈夫で育てやすい植物のひとつです。
種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合でも高い確率で発芽します。
草勢が強く、スイカやカボチャの台木としても利用されています。

■観賞用
果肉部分を除去し、乾燥させたヒョウタンの実は軽くて丈夫で、昔から容器や飾り物として利用されてきました。
多孔質であるために内容液が少しずつしみ出し、気化熱が奪われるため中身が気温より低く保たれることから、水筒や酒の貯蔵に利用されてきました。
小さなものは七味入れとしても馴染みがあります。
最近では、電球を入れて瓢箪ランプとして楽しむ方法もあります。

千利休はヒョウタンを茶道の花器として使った先覚者だそうです。

■縁起物としての「瓢箪」
末広がりの形をした瓢箪は、古来より縁起物として親しまれてきました。
「3つ揃って三拍(瓢)子で縁起良し」
「6つ揃って無病(六瓢)息災」
蔓が伸びて他のものに絡みつくことから「商売繁盛」
実の中にたくさんの種が入っていることから「子孫繁栄」
風水では、ヒョウタンには邪気を払う力が宿るとされています。

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西瓜市松

スイカは、キュウリやヘチマとおなじウリ科のつる性一年草で、果実的野菜です。
その90%以上が水分、10%が糖分という大変みずみずしい食べ物で、リコピン、カリウム、シトルリンも含み、肝臓、腎臓にもとてもよく、夏バテ防止にもとてもよい食材です。
日本では緑色の大玉に黒い縦縞模様の果皮、赤色の果肉が一般的ですが、果皮が無地のもの、果肉は赤色のほか、黄色、オレンジ色などがあり、サイズも大玉・中玉・小玉まで様々あります。

漢字では「西瓜」。
原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯で、「西瓜」は、中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜としてつけられた名前です。
英語では「watermelon」。
原種の果肉はおいしくなかったため、種子のみを食べ、果肉は飲料水以外の生活用水として利用しでいたとされています。

スイカが日本に伝わった時期は定かではありませんが、平安時代末期から鎌倉時代初期に成立したとされる国宝『鳥獣人物戯画』には、僧侶の装束をまとったサルのもとにウサギが縞模様をした作物を運んでいる姿が描かれた図絵があり、これが確認できる日本最古のスイカらしきものと言われています。

スイカの原種は、果皮は無地で、砂漠地帯でほそぼそと生えていたとされています。
それが、突然変異で黒い縦縞模様の品種が誕生し、縞模様がよく目立つので、動物や鳥に食べられ、分布域が広まったとされています。
逆に、現在では、カラスに狙われにくい、という理由で、無地の品種が栽培されていたりもするそうです。

スイカの縞模様は人にとっても引き付けられるものがあります。
そんなスイカの縞模様の可愛さを柄にしてみました。

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侘助

侘助。
椿の一種で、椿の中では小輪で全開しない控えめな美しさがあり、「千利休好み」といわれる特別な存在で、
茶道の炉開きや、新年の初釜の時期に、茶道の先生がよく生けてくださった花。
(茶道を習っていたのは10年以上も前ですが・・・)
つぼみの状態で生けられた姿がなんとも高貴で見とれていました。

そんな、侘助が茶花として生けられた蕾と葉を柄にしてみました。

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日本固有種どんぐり

娘が小さいとき、なかやみわ先生の「どんぐりむらのどんぐりえん」という絵本を読んで知ったこと:

「どんぐり」って、いろんな木の実であるということ。

「どんぐり」って、ベレー帽をかぶったピーナッツみたいな形ばかりではないということ。

私はそれまで、どんぐりという種類の木の実だと思っていたし、ベレー帽をかぶったピーナッツみたいな形の木の実がどんぐりだと思っていました。

実は、「どんぐり」というのは、ブナ科に属する樹種の果実の俗称で、日本固有種だけでも22種あるそうです。

ピーナッツ部分の正式名称は、堅果(けんか)。堅く乾燥した果実、またはその皮のことで、英語でいうとnutです。
基本的にはピーナッツ型ですが、より球体に近かったり、栗のようにいびつだったりします。樹種によって大きさも異なり、個体差もあります。

ベレー帽部分の正式名称は殻斗(かくと)。俗称としては、「ぼうし」「はかま」など。
殻斗は、
形・・・ベレー帽型の他、ふさふさヘア型、堅果を覆うピスタチオ型など、表面・・・縞模様、鱗模様、トゲトゲなど
に分けられます。

いわゆる、ザ・どんぐり(ベレー帽をかぶったピーナッツ型)だけではなく、日本固有種22種類で、どんぐり柄を作ってみました。

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パプリカ

パプリカ。

緑のパプリカは未完熟の状態で収穫したもので、
完熟すると、赤、黄、オレンジになります。

ビタミンC、E、A、カリウム、βカロテンが豊富ですが、色によっても味、栄養価が違います。

赤いパプリカには、βカロテンが多く、甘みが強い傾向にあります。
黄色いパプリカにはルテインが多く、さっぱりとした傾向にあります。
オレンジは、赤と黄色の栄養素をバランスよく含み、味も赤と黄色の中間ぐらいです。

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皐月

ツツジもサツキも、道路の植え込みや公園等でよく見かけます。
実は、サツキはツツジ科ツツジ属の常緑低木。つまり、サツキはツツジの一種で、正しくは「サツキツツジ」。
では、違いは?

サツキの名前の由来は皐月。
一般的なツツジが桜が葉桜になったころ、4月~5月に対し、サツキは5月~6月が開花時期です。サツキという名前は、陰暦の5月(現在の6月頃)に咲くことからきています。
ツツジもサツキも俳句の季語として使われていますが、俳句を見た時に「躑躅(ツツジ)」と書いてあれば春の歌、「皐(サツキ)」と書いてあれば夏の歌となります。

ツツジは花が咲いてから新しい葉がでますが、サツキは新しい葉が出てから花が咲きます。
ツツジの花は大きくて立派な花を一気に開花させるのに対し、サツキの花は小さい花を少しずつずらしてたくさん咲かせます。
ツツジの葉は3~8cm程度で柔らかく毛があり付着力がありますが、サツキの葉は2~3cmで程度で硬く光沢がありつるつるしています。
ツツジのおしべの数は5~10本程度でばらつきがあるのにに対し、サツキは5本です。

サツキの原産地は日本で、渓流沿いに咲き、剪定や移植に強くて扱いやすくいため、園芸用として人気が高まり、江戸時代中期に起こった園芸ブームの際、多くの品種が作られ、ツツジと区別されるようになったといわれています。
原種は朱紅色ですが、園芸品種は2000種以上とされ、花柄が豊富で、ピンク、白、咲き分け、絞り模様など。八重咲きの品種もあります。

小さいときに蜜を吸ったのは、たぶんサツキ。葉が小さかったです。
ツツジの中でも、レンゲツツジなど毒性があるものもあるので、注意が必要とのことですが、
サツキなら、大丈夫だったかと・・・。

品種改良が進んだ中でも、ツツジとサツキの見分けがつけられそうな、おしべ5本、花小さめ、葉が先にでて小さくてかためという点を柄にしてみました。

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蜜柑唐草

みかんは、日本の薩摩(鹿児島)地方原産の果物といわれています。

みかんの果肉についている白い筋(「アルベド」と呼ばれている)は、水や栄養を果実に配給するための道筋です。
みかんのスジや袋には、ビタミンPやペクチンなどの栄養素が含まれています。
ビタミンPは、ビタミンCの吸収率を高める効果があります。
ペクチンは、腸内に生息する善玉菌の繁殖を助けて腸内環境を整えたり、美肌効果もあります。
みかんは、スジを取らずに袋ごと食べるのがおすすめです。

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