ホエールスイミング

クジラ、イルカ、シャチは海に住む哺乳類として知られていますが、クジラ・イルカ・シャチは生物分類上では同じクジラ目です。
クジラ目はヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目に分けられていますが、一般的には、
・クジラ目ハクジラ亜目に分類される種のうち体長が4~4.5m以下のものがイルカ
・クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科に分類される種のうち体長が6~9mとイルカより一回り大きいのがシャチ
・上記以外(クジラ目ヒゲクジラ亜目、または、クジラ目ハクジラ亜目の上記以外のものがクジラ
と呼ばれているのですが、まだ明確な区別はないのだそうです。

水の抵抗を最小限にする皮膚を持ち、滑らかに泳ぐ流線形の姿がとても美しいです。

浮世絵などに描かれているクジラは、お腹に筋がありますが、これは大型のヒゲクジラ目の種で、クジラの中では遊泳速度が遅く、捕鯨しやすかったようです。

ヒゲクジラが滑らかに遊泳する様子をデフォルメした柄です。

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珊瑚樹茄子唐草

トマト。アンデス山脈高原地帯原産の、ナス科の赤い野菜ですが、漢字表記は5つあります。
「蕃茄(ばんか)」…中国での表記で、西欧からもたらされた茄子という意味です。
「唐柿(からがき、とうし)」…日本に中国から伝来した際に用いられた表記で、柿のような果物の意味です。いちじくにも使われます。
「小金瓜(こがねうり)」…形、色に着目して、瓜に例えたもの。
「赤茄子(あかなす)」…赤いナス。
「珊瑚樹茄子(さんごじゅなす)」…珊瑚樹のように実をつけるナス。

トマトが珊瑚樹のように実をつける様子を唐草模様にしてみました。

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桜桃小紋

サクランボといえば、仲良く2個くっついていてなんだか楽しそうなイメージです。

サクランボは1つの花芽から複数個の花が咲きます。同じ花芽から咲いた花は、軸の元のところでくっついています。その花が実になるので、実もくっついたままなのです。

花の数は、実は品種によって違い、1個の場合もあれば、5個の場合もあります。5個くっついたものにはまだお目にかかったことがありません。

サクランボをちょっと音符風にデフォルメしてちりばめました。

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カーネーションチェック

母の日の花といえば、カーネーション。
カーネーションは古代ギリシャ時代から栽培されていたといわれ、その間、品種改良が進められ、色も種類も豊富です。

カーネーション自体の花言葉は、「無垢で深い愛」ですが、色によって花言葉が異なります。

赤…「母への愛」
濃赤…「私の心に哀しみを」「欲望」
白…「純粋な愛」「尊敬」「私の愛は生きています」
ピンク…「女性の愛」「美しいしぐさ」「感謝」
黄…「軽蔑」「嫉妬」「友情」
オレンジ…「純粋な愛」「あなたを熱愛します」
緑…「癒し」「純粋な愛情」
紫…「誇り」「気品」「気まぐれ」
青…「永遠の幸福」
マーブル模様…「愛の拒絶」「私はあなたの奴隷」

カーネーションの花びらのイメージを市松模様にしました。

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渡り鳥

日本で見られる野鳥の半分以上は渡り鳥です。

秋に日本にやってきて越冬する鳥は「冬鳥」と呼ばれます。主にロシア、シベリアなど北方から、冬の厳しさを逃れてやってきて、日本で餌をとって過ごし、春に生まれ故郷へ帰ります。
春に日本にやってきて夏を越す鳥は「夏鳥」と呼ばれます。主に南半球から、夏の暑さを逃れてやってきて、日本で子育てをし、秋に生まれ故郷へ帰ります。
春と秋に日本を通過する鳥は「旅鳥」と呼ばれます。夏は日本より北の国で繁殖し、冬は日本より南の国で越冬し、春に生まれ故郷へ帰ります。

渡り鳥は、日本の春と秋の風物詩です。
渡り鳥に関連する、たくさんの季語もあります。

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花桃

3月3日、ひなまつりといえば、桃の節句。
3月3日に桃の花を杯に浮かべて飲むと邪気を払うという中国の故事にならい、3月3日が桃の節句とされました。
桃というとまず思い浮かべるのは果物のモモですが、ひなまつりに飾る桃の花は、花を観賞するための「ハナモモ」で、食用の実桃とは別の品種です。
屋外の桃の開花時期はもう少し遅く、3月中旬~5月ごろに、赤や白、ピンクの華やかな花を咲かせます。

3月3日の誕生花です。

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亀甲雪文様

雪の結晶は一つとして同じ形をしていないといわれていますが、六角形を基本にしています。
水の分子は、氷になるとき、最初に六角形の結晶を作り、更に、この六角形の角によりくっつきやすい性質があるからだそうです。

雪の結晶は、いくつかの種類に分類できるそうですが、そのなかから、平面の六角形になっているものをモチーフにして、亀甲紋のように並べててみました。

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猩々木の葉文様

ポインセチアは、別名クリスマスフラワー、和名ショウジョウボク。
花ビラのように見える赤い部分は、苞(ほう)と呼ばれる葉です。
真ん中の小さく黄色い部分が、花です。

ポインセチアのを麻の葉文様風にしてみました。

ポインセチアを見ただけで、クリスマスだな、と感じます。

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秋の田んぼは、ナウシカの金色の野のようでとても好きな風景ですが、
黄金色に色づいた稲の穂がこうべをたれたら収穫のサイン。
刈り取られたイネは、茎にワラを巻き付けて、稲束にまとめられます。

稲の収穫をモチーフにした柄です。

日本では、古くから、稲は大切な食料であると同時に、富の象徴であり、
稲には、神が宿ると信じられて、崇められきました。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺は、
稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がってくることから、学徳が深まると、かえって他人に対し謙虚になることのたとえなのだとか。

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梨玉

秋になり、梨のおいしい季節になりました。
梨の皮をイメージした、水玉ならぬ梨玉の柄です。

梨は、皮が褐色の赤梨と、皮が黄緑色の青梨に分けることができます。
幸水、豊水などの赤梨は、皮の色が赤茶けて濃くなった方が熟していて美味しいそうです。
梨の皮には、「コルク」と呼ばれるたくさんの点があり、水分を逃がさないように保ったり、害虫から実を守る役割をしています。
梨が熟してくるとコルクが薄くなり表面もツルツルになってくるそうです。

梨の皮の付近には抗酸化成分であるポリフェノールの一種のアルブチンやクロロゲン酸が多く含まれているので、
できれは皮がごと食べるのがおすすめです。

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