秋の田んぼは、ナウシカの金色の野のようでとても好きな風景ですが、
黄金色に色づいた稲の穂がこうべをたれたら収穫のサイン。
刈り取られたイネは、茎にワラを巻き付けて、稲束にまとめられます。

稲の収穫をモチーフにした柄です。

日本では、古くから、稲は大切な食料であると同時に、富の象徴であり、
稲には、神が宿ると信じられて、崇められきました。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺は、
稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がってくることから、学徳が深まると、かえって他人に対し謙虚になることのたとえなのだとか。

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梨玉

秋になり、梨のおいしい季節になりました。
梨の皮をイメージした、水玉ならぬ梨玉の柄です。

梨は、皮が褐色の赤梨と、皮が黄緑色の青梨に分けることができます。
幸水、豊水などの赤梨は、皮の色が赤茶けて濃くなった方が熟していて美味しいそうです。
梨の皮には、「コルク」と呼ばれるたくさんの点があり、水分を逃がさないように保ったり、害虫から実を守る役割をしています。
梨が熟してくるとコルクが薄くなり表面もツルツルになってくるそうです。

梨の皮の付近には抗酸化成分であるポリフェノールの一種のアルブチンやクロロゲン酸が多く含まれているので、
できれは皮がごと食べるのがおすすめです。

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秋の七草

秋の七草です。
春の七草は七草粥で有名ですが、
秋の七草は食べずに鑑賞します。

奈良時代の歌人、 山上憶良(やまのうえのおくら)が 万葉集で選定した

女郎花(おみなえし)
薄(すすき)
桔梗(ききょう)
撫子(なでしこ)
藤袴(ふじばかま)
葛(くず)
萩(はぎ)

の7つです。
秋らしい繊細な草花だと思います。

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松茸

キノコの王様、マツタケ。
香りマツタケ味シメジといいますが、マツタケを日本ほど好んで食べる国は他にないようです。
マツタケは未だに人工栽培が難しく、手入れの行き届いたアカマツの里山が減少しているため、国産の松茸は目が飛び出るようなお値段ですね。

そんな高級キノコ、マツタケを柄にしてみました。こんなにたくさん食べられることはまずないでしょうね・・・。

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枝豆玉

ビールに枝豆がおいしい時期になりましたので、
思わず、水玉ならぬ、枝豆玉柄を作ってしましました!

大豆が熟す前の若いうちに収穫したものが枝豆。
枝豆は、ビタミンやカルシウム、食物繊維などの栄養が豊富な上、ビタミンB1やメチオニンがアルコールの分解を促して肝臓の負担を軽くする働きがあるといわれています。

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柿の実をモチーフにした柄です。

「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われます。
柿には、ビタミンCやビタミンA、カロテン、タンニン、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
特徴的なものとしてアルコールデヒドゲナーゼという、アルコールを分解する酵素が含まれており、二日酔いや、飲む前に食べると効果があるようです。
ただし、この酵素は、木で熟す前に収穫され、人工的にアルコール追熟されると破壊され、効果が低下してしまうそうです。できれば木で熟した自然の柿を食べるのが効果的だとか・・・。

ちなみに、最近スーパーでは四角くて種のない柿がよく売られていますが、これは、人工的ではなく、平核無(ひらたねなし)という、四角い品種。
平=形が平たくて四角い箱形
核=種
無=ない
柿=柿
だそうです。

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枝豆

大豆が熟す前の若いうちに収穫したものが枝豆。
「畑の肉」と呼ばれる大豆と同様、良質なたんぱく質、カルシウム、カリウムも豊富。
また、大豆にはないカロテンやビタミンCも多く含むため、栄養満点。

枝豆やトウモロコシは収穫した直後から鮮度が下がり味が落ちるため、早めの調理が鉄則。
すぐ食べないなら茹でてから冷凍保存も可能です。

通常は莢は食べませんが、旨みが多く、捨てるのはもったいない。
山形ではさやごと味噌汁に入れたり、北海道では茹でた枝豆を莢ごと塩水につけた「豆漬け」という漬物があります。

ゆでた枝豆をつぶしたものを「ずんだ」と呼び、東北地方を中心に食べられています。

・メチオニン(アミノ酸)
アルコールの分解を促進し、肝臓への負担を軽くする働きがあるといわれている
・イソフラボン
更年期障害を緩和する
・サポニン(ポリフェノール) 高血圧や動脈硬化を防ぎダイエット効果もある
大豆は中国が原産ですが、縄文時代にはすでに日本で栽培されています。

・だだちゃ豆(山形)。とうもろこし に似た独特の香りと甘みをもつ。さやには茶色の毛がある。一莢2粒。
・茶豆(新潟)豆が少し茶色を帯びている。香りと風味がよい。
・あけぼの大豆(山梨)大粒。
・丹波黒大豆(兵庫)黒豆。若採りしてえだまめに。完熟した乾物はおせちの定番。
・かおり枝豆(福島)ゆでたての香りがいい。さやが大きく甘みもあり大粒。
・肴豆(新潟)香りが強く味がよい。ひたし豆にも。
・三河島枝豆(東京)枝数が多く一莢3粒。

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胡瓜

きゅうり。
日本に伝わったのは平安時代、栽培が盛んになったのは江戸時代。
昔のきゅうりはとげが鋭く、苦味が強かったです。
表面につく白い粉は、表面の乾燥を防ぐブルーム。
農薬のように見えるため、市場ではブルームが出ない品種のほうが好まれるようですが、ブルームレスの品種は、その分皮が硬いです。

きゅうりに含まれるアスコルビナーゼという酵素はビタミンCを壊す性質があるため、
ビタミンCを多く含む食品と同時に食べる時には、酢を加えるか、加熱するのがおすすめ。

・糠塚きゅうり(青森)八戸市糠塚地区のみで流通している希少な品種。生食、酢の物で。
・外内島きゅうり(山形)短め、太めのずんぐりしたきゅうり。ほどよい甘さと苦味。漬物。
・番所きゅうり(長野)太いきゅうり。皮は薄く肉厚でみずみずしい。
・鵜戸川原きゅうり(山形)ずんぐりとした淡い緑色の黒いぼ胡瓜。からしづけやピクルスで。
・大和三尺きゅうり(奈良)長いきゅうり。漬物
・青大きゅうり(愛知)大型、しゃきしゃき。
・高岡どっこ(富山)大型きゅうり。加熱して。
・加賀太きゅうり(石川)大型きゅうり。酢の物、炒め物。
・馬込半白きゅうり(東京)果肉が緻密。糠漬けに。
・毛馬きゅうり(大阪)黒いぼきゅうり。先のほうに独特の苦み。

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