秋の七草

秋の七草です。
春の七草は七草粥で有名ですが、
秋の七草は食べずに鑑賞します。

奈良時代の歌人、 山上憶良(やまのうえのおくら)が 万葉集で選定した

女郎花(おみなえし)
薄(すすき)
桔梗(ききょう)
撫子(なでしこ)
藤袴(ふじばかま)
葛(くず)
萩(はぎ)

の7つです。
秋らしい繊細な草花だと思います。

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エノキタケ

エノキダケをモチーフにした柄です。

一年中出回っているイメージのエノキダケですが、野生のエノキダケの旬は10~11月ごろ。
ひょろひょろのもやし状のエノキダケは、栽培されたためで、野生のエノキダケは、もっと傘が広くて、シイタケのような形をしています。
ちなみに、なめたけは、エノキダケの栽培方法を変えて、加工したものだそうです。
そういわれれば、似ているかも・・・。

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牛蒡

ごぼうは古くから悪い血を取り去る効能があると言われ、薬用としてはヨーロッパや中国でも用いられてきたそうですが、食用の作物として古くから栽培していたのは日本だけといわれています。

日本では、また、細く長く地中にしっかり根を張るので縁起のよい食材としておせちに用いられています。
たたきごぼうは、軟らかく煮たごぼうを叩き、身を開いて、開運の縁起をかついだものです。

ちなみに、一般的なごぼうは晩秋から冬に収穫されるのに対し、秋に植えたものを完全に成長しきっていない初夏に収穫するのが新ごぼう。別名「夏ごぼう」とも呼ばれ、柔らかく風味も上品で優しい香りがします。

水にさらすと出るアクはポリフェノール。下こしらえで、皮をむいたり 酢水につけてアク抜きしたりすると、風味や豊かな栄養成分を捨てることに。皮はタワシでゴシゴシ洗う程度で、あく抜きは不要です。

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芽花椰菜

アブラナ科に多く含まれる機能性成分イソチオシアネートの一種で抗ガン作用・解毒作用が高いスルフォラファンを多く含みます。特にスプラウトには数十倍多く含まれるとか。
カロテンとビタミンCも豊富。
食しているのは花蕾と茎です。イタリアではローマ時代から食べられていましたが、日本では冷蔵庫が普及し始めた昭和30年代以降。

旬:11~3月
産地:北海道、愛知、埼玉

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人参

人参の赤い色は、カロテン。流通量が多い野菜の中ではカロテンがダントツに豊富です。
最近の人参は甘くなり、人参嫌いどころか、人参が好きな子供が増えたとか。
人参は、ビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素を含んでいるので、生食の場合は、加熱するか、酢をかけるのがお勧めです。

旬:4月~7月、11月~12月
産地:千葉、徳島、愛知(春夏ニンジン)、千葉、茨城、愛知(冬ニンジン)

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蓮根

輪切りにすると穴がたくさんあいていることから、日本では「先を見通す」とされ、縁起物としておせちなどに用いられますが、
栄養も豊富。
ビタミンC、ポリフェノール、ムチンなど、美容と健康によいとされる成分を多く含み、
風邪予防、免疫力UPなどの効果が期待されます。

旬:11月~3月
産地:茨城、徳島、愛知

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白い部分ビタミンCと、血液さらさら効果で知られる硫化アリル、
緑の部分にはカロテンやカルシウムが豊富。

白い部分は、栽培時に土寄せして軟白させることで作られます。
寝かせて軟白させることで曲がって生長させる、仙台曲がりねぎといった伝統野菜もあります。
関東では、白い部分のある根深ねぎ、
関西では、先端まで緑の葉ねぎが好まれるようです。

薬効成分のある野菜として珍重され、中国では紀元前から、日本でも奈良時代から栽培されています。

コンパニオンプランツとしても用いられていて、バラやバラ科の果樹からゾウリムシ、モグラを遠ざけます。アブラムシにも効果があります。

ヨーロッパにはポロねぎと呼ばれる白くて太いねぎ、リーキがあります。
寿司ネタでおいしい芽ネギは、密植させたネギを若いうちに刈り取ったものです。

2分ぐらい加熱すると甘みがでます。

旬:11月~2月
産地:埼玉、千葉、群馬、茨城

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温州蜜柑

一般的にミカンと呼ばれているのは温州ミカン。
英語名はSatsuma orange。鹿児島が原産の日本を代表する柑橘です。

みかんの色の成分は、カロテンより抗酸化作用・抗がん作用が高いとされ、肝機能にも良い効果が期待されているβ-クリプトキサンチン。
みかんを食べすぎると手が黄色くなるのはβ-クリプトキサンチンが血中に蓄積されるためだといわれています。
体脂肪を分解し脂肪燃焼効果を高めるシネフリンも多く含みます。

白いすじや薄皮には毛細血管を強くし、動脈硬化防止の効果があるとされるヘスペリジン(ビタミンP)、食物繊維のペクチンがが多く含まれます。

温州みかんは収穫量の多い年(表年)と少ない年(裏年)が交互に現れます。奇数年が生産量が多い年です。

冬といえば炬燵にみかんが定番で、ずっと国内でもっとも消費量の多い果物したが、柑橘類の種類が増えたこと、などにより近年の総務省の家計調査では一世帯あたりの購入量においてバナナに抜かれて二位に転落しています。

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大根

熱に弱い消化酵素、ジアスターゼ(デンプンを分解)、カタラーゼ、オキシターゼなどを含むので、肉、魚を大根おろしでいただくのはとても理にかなっています。加熱すると消化酵素の効果はなくなりますが、グルコースができて甘みが強くなります。
葉にも栄養が豊富なので捨てずに食べたいです。

日本では現在は、辛みが少なく甘みがあり、作りやすく収獲しやすい青首ダイコンが主流ですが、他にも地方色豊かで品種は多く、四季を通じて栽培されています。白以外に、赤、黒(ヨーロッパ原産)の大根もあります。

旬:1年中出回っているが、冬から春先にかけて出回るものが甘くてみずみずしい。
産地:秋~冬は宮崎、千葉、神奈川 夏は北海道

・白首大根は首の部分が甘くておろしに、真中を煮物に、根の方は辛みと苦みがあるので炒め物に。
青首はその逆で下の方がおろし向き。

・おろしたらビタミンCがどんどん減少するが、酢を加えるとビタミンCが壊れにくくなり辛みも和らぐ。

・冷凍したものだと短時間で火が通る。だしにつけたまま凍らせておけば、短時間で味がしみたふろふきダイコンができる。

春の七草の一つ、蘿蔔(すずしろ)は大根の昔の呼び名。「すずしろ」は「清白」とも書きます。白か、うすピンク色の花を咲かせます。
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