空豆模様

空豆。
空に向けて実がなるから「空豆」。
蚕が繭を作る時期に美味しくなるから「蚕豆」と書かれることも。
そうえいば、さやの中のふわふわは、繭みたいですね。
豆は熟すと、さやに付いていた所が黒くなり、「お歯黒」と呼ばれます。
なんだか笑っているみたいに見えます。

4月から6月ごろが旬です。

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カシワ

かしわ餅で知られる、カシワの葉。
実は、漢字で書くと、槲。正確には、柏ではないのだそうです。
槲とは、ブナ科の落葉中高木。
柏とは、ヒノキ科およびスギ科の針葉樹。
柏の葉は、餅をくるむような丸い形をしていません・・・。

ちなみに、かしわ餅に使われる葉は、もともとはサルトリイバラがメジャーだったのが、江戸ではなかなか取れなくなったため、槲の葉を使うようになったのだとか。

槲の木からどんぐりができます。
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キャベツ

キャベツをモチーフにした柄です。

日本で一番生産量が多いのは冬が旬の冬キャベツなのですが、品種改良や高原栽培などにより、春キャベツや高原キャベツなど、1年中出回ています。
キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)は、胃の粘膜を再生・強化してくれます。

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牛蒡

ごぼうは古くから悪い血を取り去る効能があると言われ、薬用としてはヨーロッパや中国でも用いられてきたそうですが、食用の作物として古くから栽培していたのは日本だけといわれています。

日本では、また、細く長く地中にしっかり根を張るので縁起のよい食材としておせちに用いられています。
たたきごぼうは、軟らかく煮たごぼうを叩き、身を開いて、開運の縁起をかついだものです。

ちなみに、一般的なごぼうは晩秋から冬に収穫されるのに対し、秋に植えたものを完全に成長しきっていない初夏に収穫するのが新ごぼう。別名「夏ごぼう」とも呼ばれ、柔らかく風味も上品で優しい香りがします。

水にさらすと出るアクはポリフェノール。下こしらえで、皮をむいたり 酢水につけてアク抜きしたりすると、風味や豊かな栄養成分を捨てることに。皮はタワシでゴシゴシ洗う程度で、あく抜きは不要です。

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南瓜

冬至に食べると病気にならないといわれるかぼちゃ。
カボチャはビタミンA、C、Eを豊富に含み、風邪の予防になるため、この習慣が生まれたそうです。
でも、ややねっとりとした日本カボチャが出回るのは春~秋。冬はほくほくとして甘みが強いニュージーランドやメキシコ産の西洋カボチャが多いです。
ハロウィンの時期には、赤かったり白かったり、面白い形のペポカボチャも出回ります。

皮のぎりぎりまで色ついているものが熟している証拠。
よく皮がオレンジになっているものがありますが、これは日に当たらなかった部分。
この部分の色の濃さでも熟しているかどうかを判断できます。

干ばつでも育つほど強い野菜です。
収穫後、カットしなければ数ヶ月ぐらいは持ちます。

<国産>
旬:5月~9月
産地:宮崎、千葉、神奈川 

他、各地で特有の品種があります。

[日本かぼちゃ]
・勝間南京(大阪)小型で粘りがあり程よい甘み。果皮は赤茶色。
・黒皮カボチャ(宮崎)皮が黒くてごつごつ、果肉は鮮やかな黄色、まろやかな甘み。
・鹿ケ谷かぼちゃ(京都)達磨のような形。きめ細かくねっとり。
・会津小菊かぼちゃ(福島)皮が赤くてごつごつ、輪切りにすると菊の花のよう。
[西洋かぼちゃ]
・まさかりかぼちゃ(北海道)大型。果皮が硬い。
・蔵王かぼちゃ(山形)へたの反対側のへそが部分が直径10cmもあり帽子をかぶったような形。甘みが強くほくほく。
・宿儺かぼちゃ(岐阜)ヘチマのように細長く50cmにもなる大型カボチャ。皮は白くて薄くて切りやすく果肉が甘い。
・打木赤皮甘栗かぼちゃ(石川)皮も実も紅色。
[ぺぽかぼちゃ]
・金糸瓜(石川、岡山)そうめんかぼちゃ。

<輸入>
旬:11月から3月
産地:ニュージーランド、メキシコ

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人参

人参の赤い色は、カロテン。流通量が多い野菜の中ではカロテンがダントツに豊富です。
最近の人参は甘くなり、人参嫌いどころか、人参が好きな子供が増えたとか。
人参は、ビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素を含んでいるので、生食の場合は、加熱するか、酢をかけるのがお勧めです。

旬:4月~7月、11月~12月
産地:千葉、徳島、愛知(春夏ニンジン)、千葉、茨城、愛知(冬ニンジン)

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琵琶

果実の形が楽器の琵琶に似ていることからびわと呼ばれるようになりました。
冬に白い花を咲かせ、
梅雨の時期に大きな葉の間に橙の実をつけます。
花は白くて地味ですが、甘い香りがします。
日本原産の品種もありますが、現在市場に出回っているのは、
江戸時代、長崎に中国から伝えられたといわれる中国産が改良されたもの。

初夏に店頭にならぶびわは、カロテン、カリウムが豊富。
日持ちしないので、旬の時期にぜひ味わいたいです。

6月27日の誕生花です。

花言葉・・・ひそかな告白、静かな思い

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絹莢

エンドウマメには、莢を食べず、未熟の種子を食用とする「グリンピース」と、未熟の莢を食用とするサヤエンドウ(莢豌豆・絹莢)があります。
絹莢などは、肉じゃがやお吸い物など、彩りとして用いられることが多い絹さやですが、
実は緑黄色野菜と豆の栄養を兼ね備えています。

スナップエンドウは、アメリカから輸入された、莢が肉厚で実も大きい品種。
さとうさやは、さやえんどうの実を大きくした改良品。
どちらも甘いです。
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甘藍

胃酸の分泌抑制と粘膜の修復に効果があるといわれているビタミンUは、キャベツの搾り汁から発見されました。
そのため、キャベジンとも呼ばれます。
芯の周りはビタミンCが豊富です。
ビタミンC、ビタミンUは水溶性で熱に弱いので、胃腸を元気にするには生食がお勧め。芯の周りはスライスして浅漬けなどにすると食べやすいです。

扁平で葉がしっかり巻いていて重いのが、夏にたねをまいて冬に収穫される冬キャベツ。煮込むと甘みがでます。
秋に種をまいて春に収穫される春キャベツは、やわらかくて生食向き。
夏から秋には、冷涼地で高原キャベツが収穫されます。
フランスのサボア地方発祥のサボイキャベツは、葉がちりめん状にちぢれていて絵になる美しさです。

旬:1~3月(冬キャベツ)、3~5月(春キャベツ)、7~8月(高原キャベツ)
産地:愛知(冬キャベツ)、千葉、神奈川、茨城(春キャベツ)、群馬、長野(夏キャベツ)

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じゃが芋

じゃがいものビタミンCはでんぷんに包まれているので加熱しても壊れにくい!
品種はたくさんあり、男爵に代表される、ほくほくしたの粉質と、メークインに代表されるねっとりした粘質があります。
粘質のほうが煮崩れないので煮物向きといわれます。
じゃがいもの芽や、日光に当たって緑になった部分にはソラニンという毒素が含まれているので注意。取り除きましょう。

旬:5~7月
産地:北海道、長崎

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