西瓜

果肉には、抗酸化作用のあるカロテンとリコピン、利尿作用のあるカリウムが含まれています。
果肉は真ん中とつるのそば、そしてタネのまわりが甘くて、収穫したてが一番おいしいです。
皮にはカリウムとアミノ酸の一種、シトルリンが多く含まれ、高血圧や動脈硬化の予防効果もあり、漬物にして食べられます。

Continue reading 西瓜

熱に弱い消化酵素、ジアスターゼ(デンプンを分解)、カタラーゼ、オキシターゼなどを含むので、肉、魚を大根おろしでいただくのはとても理にかなっています。加熱すると消化酵素の効果はなくなりますが、グルコースができて甘みが強くなります。
葉にも栄養が豊富なので捨てずに食べたいです。

春の七草の一つ。菘(すずな)は蕪の昔の呼び名で、「鈴菜」とも書きます。

Continue reading

小鬼田平子(佛の座)

春の七草の一つ、ホトケノザと呼ばれていますが、本当の名は「小鬼田平子」。キク科の植物です。
ホトケノザの呼び名は、葉のつきかたが仏様の円座に似ていることからきているようです。
田や湿性の高い場所などに自生し、春に黄色い花を咲かせます。若葉を茹でると苦味も無く、野草の中では優品と言われます。

ちなみに、ホトケノザ(仏の座、別名 サンガイグサ(三階草))という、シソ科の別の種があり、これを春の七草と誤解されることがあるようですが、食用ではない(おいしくない)ようです。

Continue reading 小鬼田平子(佛の座)

繁縷

春の七草の一つ、はこべ(はこべら)。

春に道端にすごく小さく白い5弁の花を咲かせます。
(花びらが2裂するので10弁花に見えるます)
茎は地上を這います。

タンパク質、ビタミンB、Cなどが豊富です。
整胃・整腸作用、母乳の分泌の促進、歯痛などの効用が。

Continue reading 繁縷

御行(母子草)

春の七草のひとつ、ごぎょう。

日本全国、道端に普通に見られます。
昔はこの若い葉を草餅にしていたようです。
風邪予防や解熱に。

全体に産毛で覆われていて、4~6月ごろ枝分かれした先に黄色い小さな花を咲かせます。
1月8日の誕生花です。

花言葉:無言の愛、忘れない

Continue reading 御行(母子草)

春の七草のひとつ、なずな
別名ペンペングサ(ぺんぺん草)、シャミセングサ(三味線草)。
田畑や荒れ地、道端など至るところに生えます。「ぺんぺん草も生えない」という慣用句は、なずなが荒廃した土地でも生育するところからきています。春の季語です。

江戸時代にはポピュラーな食材だったようです。
中国では止血剤、ヨーロッパでは通風、赤痢などの薬として使われます。

Continue reading

春の七草のひとつ、せり
鋸歯の葉が田んぼや湿地にせりあって生えます。
若い葉や茎は食用に。
香り成分には健胃、解熱、解毒作用があるとされ、カロテン、ビタミンC、鉄分が豊富。

夏には白い小さな花を咲かせます。
1月7日の誕生花です。

花言葉:清廉で高潔
旬:1~4月

Continue reading

枝豆

大豆が熟す前の若いうちに収穫したものが枝豆。
「畑の肉」と呼ばれる大豆と同様、良質なたんぱく質、カルシウム、カリウムも豊富。
また、大豆にはないカロテンやビタミンCも多く含むため、栄養満点。

枝豆やトウモロコシは収穫した直後から鮮度が下がり味が落ちるため、早めの調理が鉄則。
すぐ食べないなら茹でてから冷凍保存も可能です。

通常は莢は食べませんが、旨みが多く、捨てるのはもったいない。
山形ではさやごと味噌汁に入れたり、北海道では茹でた枝豆を莢ごと塩水につけた「豆漬け」という漬物があります。

ゆでた枝豆をつぶしたものを「ずんだ」と呼び、東北地方を中心に食べられています。

・メチオニン(アミノ酸)
アルコールの分解を促進し、肝臓への負担を軽くする働きがあるといわれている
・イソフラボン
更年期障害を緩和する
・サポニン(ポリフェノール) 高血圧や動脈硬化を防ぎダイエット効果もある
大豆は中国が原産ですが、縄文時代にはすでに日本で栽培されています。

・だだちゃ豆(山形)。とうもろこし に似た独特の香りと甘みをもつ。さやには茶色の毛がある。一莢2粒。
・茶豆(新潟)豆が少し茶色を帯びている。香りと風味がよい。
・あけぼの大豆(山梨)大粒。
・丹波黒大豆(兵庫)黒豆。若採りしてえだまめに。完熟した乾物はおせちの定番。
・かおり枝豆(福島)ゆでたての香りがいい。さやが大きく甘みもあり大粒。
・肴豆(新潟)香りが強く味がよい。ひたし豆にも。
・三河島枝豆(東京)枝数が多く一莢3粒。

Continue reading 枝豆

牛蒡

ごぼうは古くから悪い血を取り去る効能があると言われ、薬用としてはヨーロッパや中国でも用いられてきたそうですが、食用の作物として古くから栽培していたのは日本だけといわれています。

日本では、また、細く長く地中にしっかり根を張るので縁起のよい食材としておせちに用いられています。
たたきごぼうは、軟らかく煮たごぼうを叩き、身を開いて、開運の縁起をかついだものです。

ちなみに、一般的なごぼうは晩秋から冬に収穫されるのに対し、秋に植えたものを完全に成長しきっていない初夏に収穫するのが新ごぼう。別名「夏ごぼう」とも呼ばれ、柔らかく風味も上品で優しい香りがします。

水にさらすと出るアクはポリフェノール。下こしらえで、皮をむいたり 酢水につけてアク抜きしたりすると、風味や豊かな栄養成分を捨てることに。皮はタワシでゴシゴシ洗う程度で、あく抜きは不要です。

Continue reading 牛蒡

慈姑

日本ではその姿から「芽が出る」縁起の良い食物とされ、おせち料理には欠かせない食材ですが、欧米では主に観賞用です。

中国で野生種から改良されたものといわれ、現在食用として水田で栽培しているのは中国と日本だけ。水田で栽培されます。
肉質、味ともによく、外皮が青みを帯びている青くわい、白くて淡白な白くわい、苦味がなく、最も美味な吹田くわいがあります。

クワイの主な成分は炭水化物ですが、他の芋類、淡色野菜に比べて、カリウム、葉酸も多く含みます。カリウムは、体内にたまった塩分を外に出し、むくみや高血圧を防ぐ働きがあり、葉酸は「血を作るビタミン」といわれ、妊婦には十分に取ってほしい栄養素です。
クワイ特有のユリ根に似たほろ苦さはポリフェノールです。

おせちの煮物にする場合、皮をむいてすぐ水にさらし、下茹でしたものを使います。
くわいは、ゆですぎると固くなるので注意が必要です。
薄切りにして揚げたり、すりおろしてだんごしてゆでてもおいしいです。

Continue reading 慈姑