芽花椰菜

アブラナ科に多く含まれる機能性成分イソチオシアネートの一種で抗ガン作用・解毒作用が高いスルフォラファンを多く含みます。特にスプラウトには数十倍多く含まれるとか。
カロテンとビタミンCも豊富。
食しているのは花蕾と茎です。イタリアではローマ時代から食べられていましたが、日本では冷蔵庫が普及し始めた昭和30年代以降。

旬:11~3月
産地:北海道、愛知、埼玉

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南瓜

冬至に食べると病気にならないといわれるかぼちゃ。
カボチャはビタミンA、C、Eを豊富に含み、風邪の予防になるため、この習慣が生まれたそうです。
でも、ややねっとりとした日本カボチャが出回るのは春~秋。冬はほくほくとして甘みが強いニュージーランドやメキシコ産の西洋カボチャが多いです。
ハロウィンの時期には、赤かったり白かったり、面白い形のペポカボチャも出回ります。

皮のぎりぎりまで色ついているものが熟している証拠。
よく皮がオレンジになっているものがありますが、これは日に当たらなかった部分。
この部分の色の濃さでも熟しているかどうかを判断できます。

干ばつでも育つほど強い野菜です。
収穫後、カットしなければ数ヶ月ぐらいは持ちます。

<国産>
旬:5月~9月
産地:宮崎、千葉、神奈川 

他、各地で特有の品種があります。

[日本かぼちゃ]
・勝間南京(大阪)小型で粘りがあり程よい甘み。果皮は赤茶色。
・黒皮カボチャ(宮崎)皮が黒くてごつごつ、果肉は鮮やかな黄色、まろやかな甘み。
・鹿ケ谷かぼちゃ(京都)達磨のような形。きめ細かくねっとり。
・会津小菊かぼちゃ(福島)皮が赤くてごつごつ、輪切りにすると菊の花のよう。
[西洋かぼちゃ]
・まさかりかぼちゃ(北海道)大型。果皮が硬い。
・蔵王かぼちゃ(山形)へたの反対側のへそが部分が直径10cmもあり帽子をかぶったような形。甘みが強くほくほく。
・宿儺かぼちゃ(岐阜)ヘチマのように細長く50cmにもなる大型カボチャ。皮は白くて薄くて切りやすく果肉が甘い。
・打木赤皮甘栗かぼちゃ(石川)皮も実も紅色。
[ぺぽかぼちゃ]
・金糸瓜(石川、岡山)そうめんかぼちゃ。

<輸入>
旬:11月から3月
産地:ニュージーランド、メキシコ

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茄子

ナスの紺色は、藍染では最高級といわれる色。この鮮やかな色合いを出すのに、およそ千回もの工程を経なければならないそうです。
ただ、ナスは紺色だけではなく、白、緑(青)、黄、まだら、赤(赤紫)もあります。
形も大きさも、小さいもの、大きいもの、長型、卵型など様々です。

インド東部の熱帯地域で生まれた野菜だと言われています。
日本には8世紀にやってきました。
全国でさまざまな品種があります。
・泉州水なす(大阪)搾って飲めるほど水分たっぷり。浅漬けに
・賀茂なす(京都)大型の丸なす。田楽、揚げ。
・長岡巾着なす(新潟)大型で巾着のような形。ふかして。
・仙台長なす(宮城)つやのある黒。漬物
・萩たまげなす(山口)超特大。焼き、揚げ
・博多長(福岡)30~40cm、皮が硬く中が柔らか。焼き、天ぷら、煮物
・民田なす(山形)丸い小なす。丸ごと漬物に
・佐土原なす(宮崎)赤みを帯びたなす。焼きなす
・西条絹かわなす(愛媛)皮が絹のように滑らか。卵型。

旬:6月~9月
産地:茨城、栃木、群馬(冬春は高知、熊本、福岡)

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人参

人参の赤い色は、カロテン。流通量が多い野菜の中ではカロテンがダントツに豊富です。
最近の人参は甘くなり、人参嫌いどころか、人参が好きな子供が増えたとか。
人参は、ビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素を含んでいるので、生食の場合は、加熱するか、酢をかけるのがお勧めです。

旬:4月~7月、11月~12月
産地:千葉、徳島、愛知(春夏ニンジン)、千葉、茨城、愛知(冬ニンジン)

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蓮根

輪切りにすると穴がたくさんあいていることから、日本では「先を見通す」とされ、縁起物としておせちなどに用いられますが、
栄養も豊富。
ビタミンC、ポリフェノール、ムチンなど、美容と健康によいとされる成分を多く含み、
風邪予防、免疫力UPなどの効果が期待されます。

旬:11月~3月
産地:茨城、徳島、愛知

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琵琶

果実の形が楽器の琵琶に似ていることからびわと呼ばれるようになりました。
冬に白い花を咲かせ、
梅雨の時期に大きな葉の間に橙の実をつけます。
花は白くて地味ですが、甘い香りがします。
日本原産の品種もありますが、現在市場に出回っているのは、
江戸時代、長崎に中国から伝えられたといわれる中国産が改良されたもの。

初夏に店頭にならぶびわは、カロテン、カリウムが豊富。
日持ちしないので、旬の時期にぜひ味わいたいです。

6月27日の誕生花です。

花言葉・・・ひそかな告白、静かな思い

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絹莢

エンドウマメには、莢を食べず、未熟の種子を食用とする「グリンピース」と、未熟の莢を食用とするサヤエンドウ(莢豌豆・絹莢)があります。
絹莢などは、肉じゃがやお吸い物など、彩りとして用いられることが多い絹さやですが、
実は緑黄色野菜と豆の栄養を兼ね備えています。

スナップエンドウは、アメリカから輸入された、莢が肉厚で実も大きい品種。
さとうさやは、さやえんどうの実を大きくした改良品。
どちらも甘いです。
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甘藍

胃酸の分泌抑制と粘膜の修復に効果があるといわれているビタミンUは、キャベツの搾り汁から発見されました。
そのため、キャベジンとも呼ばれます。
芯の周りはビタミンCが豊富です。
ビタミンC、ビタミンUは水溶性で熱に弱いので、胃腸を元気にするには生食がお勧め。芯の周りはスライスして浅漬けなどにすると食べやすいです。

扁平で葉がしっかり巻いていて重いのが、夏にたねをまいて冬に収穫される冬キャベツ。煮込むと甘みがでます。
秋に種をまいて春に収穫される春キャベツは、やわらかくて生食向き。
夏から秋には、冷涼地で高原キャベツが収穫されます。
フランスのサボア地方発祥のサボイキャベツは、葉がちりめん状にちぢれていて絵になる美しさです。

旬:1~3月(冬キャベツ)、3~5月(春キャベツ)、7~8月(高原キャベツ)
産地:愛知(冬キャベツ)、千葉、神奈川、茨城(春キャベツ)、群馬、長野(夏キャベツ)

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白い部分ビタミンCと、血液さらさら効果で知られる硫化アリル、
緑の部分にはカロテンやカルシウムが豊富。

白い部分は、栽培時に土寄せして軟白させることで作られます。
寝かせて軟白させることで曲がって生長させる、仙台曲がりねぎといった伝統野菜もあります。
関東では、白い部分のある根深ねぎ、
関西では、先端まで緑の葉ねぎが好まれるようです。

薬効成分のある野菜として珍重され、中国では紀元前から、日本でも奈良時代から栽培されています。

コンパニオンプランツとしても用いられていて、バラやバラ科の果樹からゾウリムシ、モグラを遠ざけます。アブラムシにも効果があります。

ヨーロッパにはポロねぎと呼ばれる白くて太いねぎ、リーキがあります。
寿司ネタでおいしい芽ネギは、密植させたネギを若いうちに刈り取ったものです。

2分ぐらい加熱すると甘みがでます。

旬:11月~2月
産地:埼玉、千葉、群馬、茨城

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蕃茄

トマトが赤くなると医者が青くなるといわれるほど栄養豊富。
トマトの赤い色はリコピン。抗酸化作用が強く、紫外線を浴びることによって肌の表面に発生する活性酸素をとりのぞきメラニンの生成を促す物質の発生を抑制します。ビタミンCも多いので、美白効果も期待できます。一日L玉2個、トマトジュースなら1杯とると効果的だとか。
トマトにはうまみ成分グルタミン酸も豊富(特に種の周りのゼリー部分)。枝で完熟したトマトのほうがよりうまみ成分もビタミンCが豊富。

旬:6月~9月
産地:北海道、茨城、福島 (冬春は熊本、愛知、栃木、千葉)

トマトの花は7月26日の誕生花です。
トマトはもともとは鑑賞用で、日本には18世紀ごろに入ってきたようです。
食用になったのは19世紀。黄色いかわいい花です。

花言葉・・・完成美、感謝
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